日ノ出前検車区

趣味は朝活で。最近は備忘録と化しています

鉄コレ近鉄6600系をNj化・点灯化してみた(3/n)


こちらの記事の続きです。

前回はTN化と集電改造と室内灯の設置を行いました。今回は灯火類を点灯化し、ついでに台車をいじってみます。



・目次


電源線の配線

ライトユニットに給電するための配線を通します。今回は電源線をボディと屋根板の間に通すことにしました。

リン青銅板を運転台上に持ってきます。ライトユニット側から接点バネを上向きに生やしてこれに接触させることで給電します。


ライトユニット

当初はGMのライトユニットを改造して仕込むことも考えていたのですが、ライトレンズの位置決め方式に創意工夫が感じられないわデカくて客室の窓が塞がるわだったので全部自作してみることにしました。

車体に穴開け

尾灯と標識灯の部分は元の模型に穴が開いていないため、まずは穴あけを行います。丸穴で開けて上からトレジャータウンのエッチングパーツを貼るつもりで進めます。ちなみに穴はφ0.9まで広げ、さらにカッターで角穴っぽく加工しています。


運転台パーツ

位置を合わせて黒いプラ板に穴を開け、穴の裏に黒いプラ板でチップLEDが入るポケットを作ってやります。2012サイズのLEDを配置しました。

運転台の床?と乗務員室仕切りを作ります。また、ライト部分にはLEDの光を導光するためのアルミパイプを挿します。φ0.7-0.5の物を使いました。このアルミパイプで光を車体表面スレスレの所まで持ってくることでボディの透けを防ぐ構造です。

乗務員室仕切りの窓を開けます。

LEDとアルミパイプを両側とも付けるとこんな感じ。6本出しマフラーかな?


前照灯

実車のリニューアル工事でLED化されたヘッドライトを再現します。

違う車両ですが同じようなライトです。コイト電工の多灯式LEDヘッドライトで、ロービーム時に縦中央の3粒だけが光るという特徴があるので再現してやります。

意外と簡単に再現できました(笑)。φ0.8-0.6のアルミパイプに細切りの透明プラ板を3枚挿し込み、真ん中の1枚だけは長くしておきます。

真ん中のプラ板の端にLEDを当ててやればロービーム、3枚とも照らせばハイビームになります。カーモデルのイカリングを作る技法の応用です。


車載するとこんな感じ。各々明るさを調整してやれば十分に使えそう!

ハイ・ロー切り替えの機構は後で考えることにして、まずは一旦点灯化をひと段落させることとしました。


尾灯・標識灯

1608サイズのLEDで回路を作ります。標識灯は黄色を使いました。

近鉄角屋根車の標識灯、何色かと問われると何とも言えない微妙な色をしてますよね。
標識灯は片方ずつDIPスイッチに割り当てます。車両の正面に向かって左だけが点いているときは準急、右だけだと急行、両方の場合は快速急行を示すようです。

ここまでで作った電気回路はこんな感じ。ハイ!特技はエクストリーム空中配線です!(自己紹介)
標識灯のCRDは流量3.5mA、尾灯は1mAの物を使いました。赤色LEDの消費電力の少なさが際立ちますね。

上周りと下回り、配線をドッキングしてライトユニットの形にまとめます。


こんな感じになりました。いいですね。


ライトレンズの設置

エッチングパーツを銀色に塗装して貼り付けつつライトレンズを入れます。トレジャータウンの「TTP904-02A 汎用角型ライトレンズ」を使用しました。レンズもトレジャータウンの物を短く切り、断面を磨いて設置します。

ライトケースの内側を黒く塗っておきました。

要らんところでキラッと感出るのやめてほしいな?😗

こうなります。サラっとしか書きようがないのですが、地獄のような作業でした。二度とやりたくありませんねぇ。←オイ


二度とやりたくありませんがもう一回やりました。もう一両あるってそれマジ……?(絶望)

ライトユニットを取り付けるとこんな感じ。


パチっと光る近鉄通勤車、いいですねぇ。


ただ、手作りゆえに光軸がブレていたり指向性がバラついていたりして、見る角度によっては左右でライトの明るさが違ったりします。なかなか難しいですね。


ヘッドライト周りの金具

パーツ探し

実車がLED前照灯化された際に装着されたヘッドライト周りの金具です。

リング状の金属パーツがいいだろうと考えて探してみたのですが、惜しい物はあってもドンピシャなものはなかなか無いのが実情。外径1.3mm〜1.5mmってのが難しいところです。RNリベットAとかベーシックエッチング・丸とかジーレップ03とか果ては車軸簡易スペーサーとか……みんな外径が2mm超えなんですよね。



……で、ある日こんなものを見つけました。

◎の形になっている極小エッチングパーツです。外径1mm〜でφ1.3やφ1.6も収録されています!?……ポチッとな。

届きました。

極小サイズで二重丸の形をしています。


φ1.6がピッタリ!!実は専用部品だったのでは??と思えるぐらい良い塩梅にハマります。


加工と取り付け

中心に穴を開けます。φ0.7ドリルでセンターポンチ的に凹みを入れ、そこからφ0.5で貫通→φ0.6と拡張しました。ゲートレスエッチングの部品なので持つ所がないのですが、


こうやって穴を開けたプラ板で挟んでやれば押さえられます!極小エッチングにキリ穴追加工を入れる際はお試しあれ。


この後、車体に微量のゼリー系瞬間接着剤で接着しました。





いいですねぇ〜〜円板を入れたら猫目ライトが際立つようになりました。超暗くしないとカメラに写らないのん……
ライトユニットのヘッドライトのアルミパイプと穴の中心位置はライトユニット側に†気合注入†して合わせました(笑)メカ設計としては0点ですがしゃーない。


なお、近鉄のLEDヘッドライト/テールライトを再現する専用エッチングパーツを開発中のガレージメーカーさんがあります。販売されたらこちらを使うのも手でしょう。


台車をディテールアップしてみた

ボルスタアンカーの部分を別体化し、よりリアルな台車にしてやろうという試みです。

以前の記事で台車を短軸Njゲージに改造したので、元の鉄コレ純正台車レリーフは全体的に奥に引っ込んでいます。ならばボルスタアンカーの部分だけをおゆまるコピーし、車体側に固定すれば既存のレリーフを削ることなくボルスタアンカーを立体的にできるのでは?と考えた次第です。この方式なら動力台車を履き替えてNゲージに戻す際のレリーフにも困らなくて済みます。



おゆまるコピー用の素材としてこちらを買ってきました。

ダイソーの速乾UVレジンです。速乾……UVレジンが乾く(哲学)

おゆまるの型に流し込んで3Dプリンターの2次硬化用のUVライトで固めてみたところ、予想以上によく固まってくれました。硬化後のベタ付きも無く、切削性もちょいソフトぐらいで悪くありません。100均も確実に進化してますね。10年ほど前の100均UVレジン、いくら直射日光を当てても無限にベトついて酷かったですもの……

鉄コレの台車のボルスタアンカーをコピーして適当なグレーで塗装し、100均のなんちゃってラミネートフィルムを使って車体に固定します。


ジャ~~ン!!


…………
なんか微妙だな…………

真横から見たときはともかく、斜めから見ると元のレリーフのボルスタアンカーの表現が見えちゃっているんですよね。


やっぱ3Dモデルを描きますかね(資料どうしよ)。



続きます。次回は反対側の車両のライトユニットを作り、ハイビーム/ロービーム切り替えを実装してやろうと思います。


ハイ/ロー切り替えの機構は目途が付いています
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