日ノ出前検車区

趣味は朝活で。最近は備忘録と化しています

【1/64 16.5mm】名鉄の軽トラ保線モーターカーを作る(3)


名鉄の軽トラ保線モーターカー制作記その3、今回はちょっと寄り道して牽引するトロッコを作ります。
前回の記事はこちら。



軽トラ自体もオモリを積んだり電極を磨いたりして可能な限り集電を良くしようと努めてはいましたが、やはりレンタルレイアウト等の汚れた線路の上では集電不良で止まってしまいます。
また、HOは分岐器の無電区間が長い場合があり、軽トラ程度のホイールベースではどうしても止まってしまうという問題がありました。
 
これらの問題への飛び道具的な対策として、集電軸を増やすべく増結用のトロッコを作ることにしました。
 

・目次


実車資料

とてもシンプルなトロッコです。実車は半端な長さのレールを乗せて輸送するのに使っていたりするようです。


車輪

ロクハンのZショーティー用のφ3.9車輪を使います。

本当はペアーハンズのもっと小さな車輪が良かったのですが、廃盤になっていたんですね……小型車好きには辛い話です。


ロクハンの車輪はKATO同様に車軸径が1mmだったので、KATOのNゲージ用のプラ車軸を

KATO金属車輪から抜き取った車軸で連結して伸ばせば、軌間16.5mmのロクハン車輪が作れます。
 
 


足回り

足回りを考えるにあたり、HOスケールの簡易保線トロッコ的な製品がないか探してみたのですが、NはあってもHOはないみたいですね。HOゲージerは皆このぐらい自分で作っちゃうのでしょうか。
 
t0.2の燐青銅板で集電板&軸受となる板を作ります。

これを2つ作り、片方はプラ角材に対して2点でしっかり固定、もう片方は1点で緩く止めて回転するようにしておきました。


これをt1プラ板を切っただけの†車体†に貼り付けます。
こうすればトロッコも線路の凹凸に追従してくれます!KATO新ポケットライン動力と同じ、イコライザー台車の構造です。
 
 


棒連結器

棒連結器に通電カプラーの機能を持たせます。

φ1.2-1.0真鍮パイプに2Pピンヘッダの片方をハンダ付け、もう片方のピンにハンダ付けしたケーブルをパイプ内に通しています。
 
車体(?)の裏にはエクステンション基板を貼り付け、これを足掛かりにして集電板と棒連結器を結線しています。

配線を金属パイプに通す工法は下記の作者様に教わった物です。ありがとうございます!


 
 

軽トラの連結器

軽トラ側に通電カプラーを設けます。

とても単純なものにしておきました。ピンヘッダのメス端子を改造した物をガソリンタンクに緩くネジ止めし、首を振るようにしてあります。

 


荷物

積み荷となるレールを作ります。

針先端を切断した画鋲にNゲージ用のレールを接着し、簡易的な荷物を作りました。レールにはTOMIXのチキ7000の積み荷を使いました(笑) ちょうど余っていたレールの有効活用です。

ロッコには画鋲の針が入る穴を開けておきました。

これで走ります!……と思ったのですが、トロッコ2両+レールでは重すぎて平地でもトラックが空転してしまいました。
 
ロッコ1両でも集電の改善効果は高かったので、ひとまず1両で運用することにしました。
 
 


車輪カバー

HOのレールはアソビや軌間狂いが大きく、Zゲージ用の車輪をそのまま使うとポイントやカーブで脱輪したりします……というわけで、踏面幅を盛るパーツを作ります。
 

Fusion360で適当なモデルを作り、3Dプリンターで印刷します。

これを車輪に貼り付けてサイズを微調整すれば、

こんな感じ。

軽トラ本体にも、

実車を模してこんな†ホイールキャップ†を作ってやりました。

 
 




完成!ひとまず連れ出せる状態になりました。
 
 

実戦投入

仲間との運転会……ということで、東京は武蔵境のレンタルレイアウト「ラデノー」さんで走らせて来ました。

写真提供:参加者 ありがとうございます!

仮設トイレを走らせたら大盛り上がりでしたwww旧友と集うのは良いもんですねぇ。この仮設トイレはトイズキャビンの1/64現場猫仕事猫ガチャに収録されていたものです。
 

後ろのトロッコによる集電で、片開き分岐器とダブルスリップが連続するポイントも難なく超えてくれました。
ただ、トラクションが稼げずとにかく勾配に弱いことも同時にハッキリしました。いっそのこと動輪を片方ゴム付きにしてしまおうかしら……?
 
 



続きます。次回はパトランプを点灯化し、ロゴ類を貼って仕上げようと思います。

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