日ノ出前検車区

趣味は朝活で。最近は備忘録と化しています

【Njゲージ】軸距16mm鉄コレ動力を短軸改軌してみた(けど)


多数派であろう軸間距離14mmの鉄コレ動力ユニットのNjゲージ改軌に続き、大型台車の軸間16mmの動力を短軸のNjゲージに改造しました。
前作にあたる軸間距離14mmの改造記事はこちら。



今回改造したのは20m級B2のTM-17です。他にはTM-07Rも同じ台車を履いてい(ると思い)ます。

今回の記事ですが、結論から言うと成功はしましたが品薄な素材をコスパ悪く使うのであまりオススメできない改造工作となっています。



はじめに鉄コレ動力の台車をバラします。

車輪


最大の問題はコレです。鉄コレの軸間16mmの動力ユニットの歯車は軸間14mmの物より少々大きいのです。

軸間14mmのギアスリーブが12歯なのに対し、軸間16mmは14歯となっていました。

鉄コレ動力のギアスリーブは内径が1.1mmほどとKATOよりも僅かに大きく、KATOの車軸を入れてもユルユルなのでKATO製のこの大きさのギアを探す必要があります。

で、都合のいいギアスリーブはないかな~~と探したらありました。

はい。DE10です。

足回りに「それ」が使われていました。また、手元にあったKATOのDD54も同じギアスリーブを使用していました。


並べるとこんな感じ。灰色が鉄コレ、黒がKATOのDE10/DD54。どちらも14歯です。


DE10に入っていたギアスリーブの長さは5.4mmでした。改造に使う場合、NjゲージにはなるけどNゲージにはならない程度の長さです。

で、このギアスリーブに車軸が突き出ている一般的な車輪の車軸を切って短くした物を入れてやるとこんな感じになります。


ギアボックス

←before after→

鉄コレ動力のギアボックスは横幅方向を削り、軌間を詰めた車輪が入るまで細くします。
また、KATOのギアスリーブはTOMIXのギアスリーブよりわずかに太いため、車輪が滑らかに回転する太さまでギアボックスの受けを削って大きくします。なお、このとき受けの上部は削らないほうが良いです(削るなら全箇所均等に削らないと車体が傾いたりするため)。詳しくは軸間14mmのものを改軌する記事をご覧ください。


ギアボックスのカバー

←before after→

カバーも横幅を削って細くします。なお、カバーをギアボックス本体に固定するツメのうちカプラー側のものは残せませんでした。潔く切り飛ばしてしまったのですが特に問題はなさそうです。


ウォームギアのカバー

車軸を短くするために台車集電板を内側にずらします。

←before after→

カバーの内側のこの部分にを切り欠きを設けます(伝われ)。

←改造前のNゲージ 改造後→

台車集電板はここを通ります。これで集電板を内側に寄せることができます。


台車を組み立てて組み付けるとこんな感じ。ギア同士がかみ合って車輪がきちんと回転しました。あとは台車集電板にスペーサーを貼り付けて位置決めを行い、さらに床板側の集電板を調整してやれば走るはずです。



が、正直材料のコストが高すぎてこの工法の採用はあまり現実的でないように思いました。せっかくKATO動力対応の短軸Njゲージ台車を開発したのですし、20m級ならKATOのクモヤ90、17m級ならクモハ12やクモニ13あたりの動力を組み込むほうが安いように思います。

また、Njゲージ化するのではなく黒染め車輪にしたいだけなら尚更KATO動力を採用したほうがいいですね。



やってはみましたが微妙な結果になってしまいました。何か進展があれば追記しようと思います。安くていい素材、どこかにないかなぁ。3Dプリント……?

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