鉄道コレクションの長電8500系(T2編成・朝陽さくらラッピング)をNゲージ模型に仕立てる話です。前回は電装品の工作をしました。今回は遮光塗装をしてディテールを追加します。
前回の記事はこちら。
・目次
遮光塗装
前回の記事で室内灯をそのまま入れたらボディが透けたので、ボディ内側を塗装します。
ボディ外側に塗料を付けないための窓のマスキングですが、今回は窓にスポンジを詰め込んでマスキングしてみました。
不要な車両ケースのスポンジ(通称ウレタン)を切り刻んで窓に詰めて、
紙を貼って残りをこんな感じにマスキング。
遮光用にMr.カラーのNo.2「ブラック(黒)」を吹き、
その上から室内色としてNo.111「キャラクターフレッシュ(1)」を塗装。名前的には肌の色ォ?という気がしなくもないですが、実際塗ってみると何色とも言い難い化粧板の色として丁度いい感じでした。
生乾き〜乾燥状態ぐらいでスポンジを抜きます。車体の汚れ防止のため、車体内側方向に抜くのがポイントです。
いいですねぇ。光が透けなくなるだけでかなり「重さ」が出て実感的になります。この鉄コレ、成型色がスケスケの白いプラ素材な上に銀塗装がかなり甘いんですよね……スケスケ白スク朝陽さくらさん概念
ボディ外側からマステを貼る方法と比べ、塗膜の厚みで窓が嵌まらなくなる心配がない・塗料が外側にじみ出すリスクが小さいのはかなり有利です。
この工法、ふと思い付いて実行し新発明では?www とウキウキしていたのですが、実は航空模型の世界でスポンジマスキングとして知られる既存手法でした。他業界(?)のテクと触れ合える場、どこかにないですかねぇ。
遮光塗装の結果、夜景運転ができるぐらいの車体に仕上がりました。いいですねぇ。
動力ユニットに追加工
前回の記事内で鉄コレ動力を常点灯対応にすべくツェナーダイオードを付けたらオーバーヒートで走らなくなってしまったと書きましたが、その対策として放熱板を仕込んでみました。
何やってんだか(笑)
ちなみに原因はモーターがハズレだったことでした。別の鉄コレ動力のモーターに載せ替えたら発熱がかなり減り、何時間でも走り続けてくれるようになりました。簡易テスターの針には出ない何かが不良なモーターだったのでしょう。
床下機器
鉄コレ動力に床下機器のレリーフを移植します。貫通扉の都合でサハをM車にしましたが、こう見るとサハでも床下機器がたくさん付いているので違和感はないかな?という気がします。むしろデハ8512がデハなのに床下がスカスカなので、結果的にはこれで良かった気がします。
長野電鉄8500系「朝陽さくら」ラッピング車両フルスキャン画像の縦横比を修正しました。4K画像x3。タップして見ると3両全体が見えるはず。 pic.twitter.com/TnzjetHhqN
— yamako α® (@yamakox) 2022年5月11日
床下車端部
スカートが無いのでよく目立つ部分です。最低限は作ってあげましょう。
色々探したところ、どうやら東急1000系のダミーカプラー&スカートが使えそうなことが分かりました。秋葉原のGMストアーに展示してあった8500系の作例はこれ+GMの手歯止めセットかな?という気がします。ちなみにGM店員の手による東急7700キット作例でもこの組み合わせが紹介されていました。東急車ディテールアップの定番なのかな?
とりあえず買ってきました。
付けてみました。鉄コレ床板相手だと取り付けがキツかったので、ダミーカプラー側の厚さを削って調整しています。うまくいったのでこの後(左)も手配しました。
ところで東急1000のスカートセットは一般ルートでも定価880円で販売されています。一方、GMストアーで買うと左右セットで440円。違いはダミーカプラーの有無だけなのですが……倍額!?
連結器本体は元の鉄コレのものを使いました。胴受けがあまりに簡素なのに気を取られて気付いていなかったのですが、よく見ると鉄コレの連結器、よく出来ていますね?
こんな感じになります。本当に最低限のディテールなので、また気が向いたら色々と付けてあげようと思っています。ライト部分の見た目の話はまた後日しようと思います。
続きます。