日ノ出前検車区

趣味は朝活で。最近は備忘録と化しています

大宮の103系訓練車を作る(3/4)

さらにディテールを追加します。

・床下車端部

・コック

低運転台車は片方のみ床下の肘コックが付いていました。元がマイクロの車輌なので当然TNカプラー対応という訳で…

TOMIXのJC6329を使用。TOMIX車ならば無加工でディテールアップできるのですが、マイクロ車は床板に若干の加工が必要です。

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はいっ。加工とは言っても、少しカッターで床板を彫るだけ。



高運転台車はKATO製品に付いてきたダミーカプラーをそのまま使用。回送のときに機関車と連結していたのは低運転台側なので、こちらには連結機能が必要ないわけです。

…しかも、実車をよく見るとジャンパ栓の受けなどが一切ありません。先頭車化改造した際に、必要がないからと付けなかったのでしょう。


肘コックには銀河モデルの床下配管を使用。

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接着面積が狭く、接着剤での固定は断念。都合よく穴が開いているのでネジ止めします。


乗務員ステップは車体側に付けるので後回しにします。

・ATS車上子

実車だと影になってよく見えない分、あまり注目されることのない部品ですが模型に付けておくと効果抜群。

台車よりも車体中央寄りに設置されるタイプの物は各社から金属パーツが出ていますが、連結器の下に来るタイプはなかなかないもの。


…という訳で、裏ワザ的にこんな部品を用意。
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Z04-7896「クモハ12052鶴見線 胴受」。KATOのクモニ13やクモハ12など、単行旧国シリーズで採用されている部品です。
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ATS-B受電器も付いていてディテール盛り沢山の優秀な部品。


これの車上子だけをカットして、
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両サイドの連結器下に取り付け。固定を確実にするために「ダボ継ぎ」の技法を使ったり。


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効果は抜群。


・列車選別装置の車上子

なんと市販の部品は出ていないようです。

というわけで、TAVASAのPN-002「ATS車上子」を用意して、

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穴を開けて、

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穴の形を整えて、

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板の部分を切り離して固定具を加工し、長手方向に付け直して

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マイクロお得意の「外せるカプラーポケット」の根元に付けました。

塗装は後で行います。103系の場合は台車マウントだったのですが、201系だと連結器の真下に来ていたようです。奥が深い…



ちなみにですが、金属パーツの開孔は
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こんなオリジナル(?)の電動工具で行っています。口金の部分が無段調整できるタイプのハンドリューターに、百均の丸ダイヤモンドヤスリを噛ませたもの。素材を問わず加工の幅が広がるのでかなりオススメです。相手が金属なら切削油は付けたほうがいいです。自転車油でもユニクリーンオイルでもいいから


・排障器

台車絡みでもう一件。これは欠かせない部品です。

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TOMIXのPZ-100「排障器(72・73系用・8個入)」を採用。
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横から見たときのディテールはこんな感じ。ボルト4本、表現はあっさりですね。


キハ用の部品もTOMIXから出ているみたいですが、こちらは形状が大きく異なるので使用できません。



排障器はNだとあまりこだわれる部品でもないらしく、熱心な部品は銀河モデルの西武用程度のもの。103系のなかでも差異があって面白い部分なんですが、ね…え?自分で作れって?



・内装の工作

客室内には訓練用の機器が積んであったようですが、資料がないため工作を断念。また、室内灯は付けないので運転台のシースルー化加工は見送ります。

・床と椅子の塗装

元は真っ青でした。あまり見た目が良くないので、
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ガイアのNo.073「ニュートラルグレーⅢ」を塗ってマスキングし、
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GMのNo.22「ブルーB」を塗って、
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つや消しクリアーで仕上げました。特保車だったのでこのような色にしてあります。更新車だと床がクリームとオレンジになるようです。シルバーシート?知らない子ですね


・高運転台車のライトユニット

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さて、車体の前部はライトユニットで占められます。とりあえず運転室だけでも空間を確保したかったので、

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ライトプリズムを保持している部品を、

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切って、

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本体にはめて接着。これで運転室を拡大できます。

その他諸々の加工を行って空間を整えたら…

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運転台の奥にステッカーを貼りつけ。かなり雰囲気は出たかと。

この加工にはTwitterで発見した画像を使わせていただきました。ありがとうございます。


低運転台用と書いてありますが雰囲気は出ました。ATC高運転台車の実車は前面展望が絶望的で不評だったようですね。


・内壁の塗装

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いくら内壁とはいえ、外から見える以上は塗っておきたいもの。運転台の周りはFARBEの#034「室内グリーン」で、客室部分はガイアのNo.223「インテリアカラー」で塗装。クモハ103-100とモハ102-224は共に特別保全工事車、または特保車だったようです。特別保全工事の際に客室をクリーム系の色に塗り替えたそうですね。


・外側の塗装

床下機器

床下機器の色はグレー、台車は黒でした。
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M車T車共にマルチプライマーを吹いて、FARBEの#002「床下グレー」で塗装。機器でない部分はつや消し黒で塗りつぶしておきました。

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床下に色差し。マスキングしてガイアのNo.223「インテリアカラー」を使用。

・車体

試作品として同じ車両をBトレインショーティーで作っていました。この過程で調査を済ませて塗料の色味も見ていたため、車体は塗るだけそれが大変なんだよなぁだったりします。塗料についてのあれこれはこちらに書いてあります。

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手始めにウグイス色を塗装。ここが一番楽しい。延々と続いた彩りのない世界からの脱却です。

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そして帯の部分をマスキング。ここが一番つらい。マジつらい。ほんまつらい。落差のせいで余計にしんどいのです。

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高運車は手すりもウグイス色でした。Bトレとは違い、一枚で保護できないので面倒です。

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窓下の帯の幅は1.8mmで作っています。切り出しに便利なのがトレジャーの細切りテンプレート。


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幕板の帯は1.2mm。

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ハイなんやかんやあってマスキング終了。

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ここにクリーム色を吹きつけました。

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そして前面にマスキングを施したら、黒を塗って…

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ハイッ!できた!

塗装のパターン故に、開眼式とでも呼ぶべき工程。淡色の車体に黒でやらかすと大惨事。無事故で終えられて一安心です。


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高運転台車も同じ作業を行います。改めて思いますが、ブラックアウトって大事ですね。



これでとりあえず基本的な色は塗り終わりました。あとは貫通扉……と考えて調査を開始。JR東日本103系の更新車は貫通扉をステンレスに交換されていたりするので、色がマチマチなのです。なおJR西日本


繰り返しになりますが、クモハ103-100とモハ102-224は共に特別保全工事車、または特保車だったようです。ステンレス製に交換されているのは更新車、クリーム色なのが特保車、緑色なのが原型…といったところでしょうか(ガバガバ)。

クモハ103-100に関しては実車の妻板の画像が出てきたのでリンクを貼っておきます。
103系訓練車車両の解体の写真素材 [25054014] - PIXTA

色の違いはよく分からないのですが、クリーム系統の色なことは確か。


…ここまで調べましたが、面倒なので塗りませんでした。クリーム1号を先に吹いて、それから車体色を塗れば楽だったかもしれませんね。




最後の仕上げ、インレタです。


車番も所属表記もエンド表記もなく非常にスッキリした車輌でしたが、妻板の検査表記だけは貼ってありました。

ミソは検査表記「だけ」だったところ。形式は関係ないので…

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レボリューションファクトリーの4276「105系インレタ 黒文字」を使用。仙石線105系のインレタですね。
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仙石線105系トリコロールカラー仕様で鉄コレから製品化されていて、プロトタイプの実車が訓練車に改造されて新秋津に配置されたため、車番はそちらに使用する予定でこのインレタを選択しました。

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検査の年月も場所も気にしません。あくまでそれっぽく。

レボのインレタは透け防止のためか、白い下地が付いていて若干分厚いです。粘着力も弱いので貼りにくいイメージ…


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忘れてはいけない前面の色差し。輝きと手間を勘案してポスカで塗りました。細いモールドの上でも綺麗に塗れるのでかなりオススメです。
最後に半ツヤのクリアーを吹いて車体の塗装は終わりとなります。


・屋根板

・ベンチレーター

実車は2両ともステンレス無塗装のベンチレーターを搭載していました。豊田車(豊田車両センター)の特徴だったそうで。

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何だか軽そうなイメージの銀…かつギラギラだったので、ガイアノーツのNo.1001「ライトステンレスシルバー」で塗装。メタリック塗料は磨くとツヤが出て美しいとの事ですが、この塗料は磨いてもあまり変化がありませんでした。


・クーラー

もちろん使用するのは元から付いてきたAU712……といきたいところでしたが、クーラーを失くすという愚行をやってしまったのでGM製のものを使います。
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少し前に再生産されて話題を呼んだGMの95-4。旧製品ならではのイラストが大好きです。

かなりギラギラな印象があったので、Mr.カラーの「スーパーステンレス」で塗装。

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…うん、凄い。滑らかな輝き。写真では伝わっていないと思いますが、これはすごい(語彙力)

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リターダーシンナーで溶いて艶を重視してやれば、実車同様「クーラーに映り込むベンチレーター」が再現できます。本当に凄い塗料です。


ちなみにダメ元でタミヤの「クロームシルバー」も試していました。ギラギラしてはいたのですが、予想通り粒子が荒く表面がザラつくタイプの塗料でした。クーラーには使えませんでしたが、鋳鉄の表現ならピッタリかもしれません。


パンタグラフ/避雷器/ベンチレーター蓋

こちらも元から付いていた部品を使用。ただし、無塗装は安っぽいのできちんと塗ります。
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マルチプライマーを吹いて、Mr.カラーのNo.97「灰色9号」で塗装。クレオスさんが通常シリーズで出している鉄道カラー、メカ系の色にしては珍しくツヤあり。GMのものより実感的な色合いで気に入っています。

スリ板にはタミヤの「カッパー」で色差し。調べても実際にはどんな色なのかが分からなかったのですが、まあ雰囲気程度に。え?どうせ汚れているから何でも黒が正解だって?


パトライト

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103系訓練車を作る(2)でも扱った部品ですが、また登場します。なくしてしまったので作り直しましたちくしょう
素材はKATOの103系の尾灯のプリズムとか書きましたが、さすがに入手難度が高すぎたので…
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透明なランナーを焼き伸ばしたものを素材にしました。これなら量産化も可能、以前悩んでいた105系訓練車の分も作れますね。

細くしてツメ磨きで形状を整えて磨いてクリアーレッドを塗れば完成となります。


・仕上げの部品

・乗務員ステップ/クレーンフック

低運転台車の乗務員ステップはTOMIXの部品で再現できているので高運転台を。

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ステップは銀河モデルのN-099、クレーンフックはトレジャータウンの316を使用。メタルプライマー→黒で塗装。車体の裏側に貼りつけておきました。
クレーンフックはほぼ全ての鉄道車両にもれなく4つ付いてくるパーツ。意外と取り付ける人を見かけません。地味だからでしょうか。

・ATSと列車選別装置の車上子

さっき後回しにした塗装作業です。作業中に当たって塗装が剥げるのがイヤだったため後回しにました。

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ベースの白→ガイアのNo.013「ビリジアングリーン」→マスキングして支持具部分をつや消し黒で塗装。

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写真では伝わりにくいですが、鮮やかな色がチラッと見える歓び。これだから色差しはやめられないんです。


・ATS-B受電器

床下車端部の項目でオイッと思った方も一定数いらっしゃったかと思います。国電の場合、色と取付位置の関係で「最後の仕上げ」的な立ち位置になるんですね。
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先程のトレジャータウンの部品に入っていたものを使用。
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GMの缶スプレーの「青22号」で塗装して取り付け。取付ベースは後で黒く塗っておきました。ポスカが便利です。


ちなみに銀河モデルからは塗装済みのものが出ていますが、左右が別になっているため接着面積が非常に狭くすぐに外れてしまいます。繋がっているタイプのほうが扱いやすいですね。



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自分が欲しかったモノに近づいてきました。あとすこし。(少しではなさそうなんだな、これが)




・前後の記事



・更新履歴

2017/05/30 投稿
2017/05/31 部分的な修正
2017/06/23 加筆

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