日ノ出前検車区

趣味は朝活で。最近は備忘録と化しています

Bトレで大宮の103系訓練車を作る

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言わずと知れた大宮総合車両センター/東京・大宮総合訓練センターの103系訓練車。塗装の練習を兼ねて作ってみました。


・車体の加工

ベースとしてユニットサッシなしの側面、乗務員扉後ろの戸袋窓がない側面を1両分ずつ用意します。
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前面は高運転台のものと、前面強化の低運転台を用意します。

高運転台車は、実車が非ユニット窓車の車体に高運転台の前面を取り付けて造られているため、窓サッシがありません。これを再現するために側面のサッシを削り落としておきます。
また、この車両は側面の行先表示器もなかったので削り取ります。

また、低運転台の前面は運番表示器を埋めておきます。


・塗装

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側面、前面をFARBEの#007「黄緑6号」で塗装。

続いて帯をマスキングして同じくFARBEの#027「クリーム10号」で塗装。

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ここまでが終わった前面はこんな感じ。

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側面は、実車の方向幕の有無に合わせ幕板の帯の長さを変えておきます。
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妻板はいきなり先程のクリーム10号で塗装。

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前面も黒を入れます。
遊び心で運番と方向幕の部分はマスキングして透明のままにしておきました。

また、側面ガラスのピラー部分も塗装します。
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こんな感じでガラスを保護して、
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最初はこのような方法でその他の部分をマスキングしましたが、関係のない部分の保護が面倒だったのでやり方を変えて
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適当な紙に穴を開けて
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こんな感じで、広く全体を保護。本当に適当な裏紙でいいんですよ。

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ここまで色を塗り終わったら、全体の調子を整えるためにMr.カラーのNo.181「スーパークリアー半光沢」でコーティング。


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いったん仮組み。それらしくなってきました。
ちなみに、高運転台車(パンタなし)の屋根板は既製品そのまま、低運転台車(パンタ付き)は中間車の屋根板を少し縮めて、再塗装はせずに使っています。AU712装備の屋根板、なかなか手に入りにくいもの。
適当な部品が見つからなかったために余計なインバータが付いています。交換したいのですが、果たしてインバータなしパンタ付きAU712の屋根板なんてあるのか?


高運転台車の前面は、塗装で銀の飾り帯を入れました。
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写真のようにマスキングして、Mr.カラーのNo.8「シルバー(銀)」を吹いたら同じくMr.カラーの光沢クリアーGX100「スーパークリアーⅢ」で保護。


この後は、Hゴムや押さえ金具の塗装。

黒ならば油性マジックでもできるのでいざ知らず、グレーや銀は塗料の筆塗りだと大変です。


ここで威力を発揮するのが、文房具のポスカ。

Twitterで知り合った方に教わったのですが、まあ楽なこと…

エナメル塗料の筆塗りで苦労していたのがウソのようです。皆様もお試しあれ。細字のものが使いやすいです。

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ちなみに本来はポスカ→トップコートとするべきですが、Hゴムのことをすっかり忘れていました。

高運転台の飾り帯や方向幕の押さえ金具にも色を入れます。
Hゴムは「はいいろ」、金具は「ぎん」を使いました。

ペンタイプの色差しツールには「ガンダムマーカー」がありますが、
・乾燥速度が遅いので余計なところへ流れていく
・隠ぺい力が弱いので何度も塗る必要がある
ため、おすすめできません。

尾灯は赤い油性ペンを使用。単純ですが、性能は十分です。

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もう少しで完成です。


…と思ったのですが、資料を見返したら戸袋窓のHゴムは黒、ドア窓は金属の枠で押さえられているようで。
ドアに銀を入れるとワル目立ちしそうだったので灰色のままとしましたが、戸袋窓はやり直し。


ポスカだからやり直す気になれるんです。筆塗りだったら投げてます。
ここまでの段階で、実はポスカには「極細」があることを知りました。もっと早く知っておきたかった。

・行先&運行番号

現場の人々の遊び心(?)で幕が差し替えられることも多かったようで、

むさしのドリーム武蔵野線内各駅停車東京」
ホリデー快速おおみや号大宮」
「成田|我孫子

など、様々な幕が入れられていました。個人的にはネタ幕がよかったのですが手持ちがなかったのでPCで自作。

方向幕の画像って案外落ちていないものですが、
ミニチュア方向幕 | ロールズ
サーフィンしていたら素晴らしいサイトを発見しました。このサイトの「武蔵野線205系」を使用。

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低運転台は「南越谷」、高運転台は「快速武蔵野線内各駅停車東京」を選択しました。意外と透明度が低かった悲しみ

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毎度おなじみの透明両面テープで裏から貼りつけています。


完成して見返したら間違いを発見。低運転台にはジャンパ栓受けがあって、高運転台にはないんですね…
Nゲージ版を作るときに修正することにしましょう。


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パトライト

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安く量産する方法が思いつかず放置していたのですが、この車両のNゲージ版を作っているときに思いついたので制作して取り付けました。
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こんな感じで取りつけて、
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はい。やっぱりこれがなくてはダメですね。

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Nゲージでも作りました。この記事一番下の写真だけでも見ていってください。


・外部リンク

ポスカ | POSCA | 水性サインペン | サインペン | 商品情報 | 三菱鉛筆株式会社
POSCAのラインアップを確認できます。極細があるなんて知らなかった…


こちらもあわせてどうぞ



・更新履歴

2016/12/20 投稿
2016/12/21 加筆・写真の追加
2017/06/12 加筆・写真の追加
2017/06/23 加筆・写真の追加

Bトレ東日本パート7/KATO単品車輌ケース用台紙

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どんな車輛でも収納できるよう、あえてラインアップの紹介のみを入れました。

上の画像をダウンロードすると画質が落ちているので、下のリンクをクリックして元の画像を表示させてください。


http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/h/hinodemaeinspection/20160418/20160418182031_original.png



問題点がございましたら、左上の「業務連絡」より、管理人に連絡をお願い致します。


・こちらもあわせてどうぞ

鉄コレ20弾:クモニ143-5/KATO単品車輌ケース用台紙

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上の画像をダウンロードすると画質が落ちているので、下のリンクをクリックして元の画像を表示させてください。


http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/h/hinodemaeinspection/20160418/20160418181331_original.jpg



問題点がございましたら、左上の「業務連絡」より、管理人に連絡をお願い致します。

検索エンジン等から直接お越しの方へ

この記事は【低予算】鉄コレ(ブラインド箱)をKATOの1輌用ケースに収納の付属品です。

はじめに上記の記事をお読みください。

【レア物?】KATO旧製品の電車用動力を修理する

某所で発掘した動力ユニットです。

各所にある"416"の刻印が品番ですが、さていつ頃の製品なのか…


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保管状況が劣悪だったのでまず分解しました。
組み立てる順番で紹介します。

・台車を組み立てる

近年のKATO製品はドライブシャフトで回転力を伝達していますが、
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何と自在継手を使用しています。
しかも芯の部分に球を用いる「玉型自在継手」です。

マイクロエース製品で見る自在継手は「フック形軸継手」または「カルダン形軸継手」と呼ばれるものです。

さらに、ウォームギアの素材が金属でなくプラです。個数も一つでなく二つ。

その影響で、
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裏側のホコリ除けでいいのかな?には歯車が付いていません。


また、その他の部品にも差異がありまして、

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車輪は、現行品と違い、プラ車軸の内部にくる部分も尖っています。


集電板は
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写真右側の「夜汽車の雰囲気をお楽しみください」のアレですね。
M車用があるとは知りませんでした。

写真左側の、ピボット集電タイプに交換できないかな、と思いましたが無理でした。


組み立てはそれほど特殊ではありません。
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こうして、(片方の車軸は、対応するウォームギアが潰れていたので歯車無しに交換しました)


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こうすると。MPギアみたいな構成ですね。

・台枠

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台枠にモーターと台車を架装。


裏返してから
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座席パーツかつ集電板の部品を取り付けます。


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台車と座席をつなぐ集電板は、前後でも分離されています。


台車で集めた電気を、ダイキャスト製の座席を通してモーターへ。電気椅子とか言わないの。
KATOの製品には珍しい構造です。


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最後にネジで台枠と座席を固定します。

・完成図

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真横から見た姿ですが、何とも使い勝手の良さそうな動力ユニットです。

床下機器は自由に取り付けられ、上部に飛び出しがありません。

鉄コレの動力を改造してモーターを引っ込めた状態になっています。




どの動力ユニットにも似ていない、個性的なアイテムでした。
これだからガラクタ漁りはやめられません。


本当に、いつ頃の何に付いていた動力ユニットなんだろう…?
検索してもこのタイプの動力ユニットは見当たりませんでした。

分解する時に、まず屋根板を取るタイプの動力ユニットなら引っ掛かったのですが…

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