日ノ出前検車区

趣味は朝活で。最近は備忘録と化しています

Bトレで大宮の103系訓練車を作る

f:id:hinodemaeinspection:20170622115246j:plain

言わずと知れた大宮総合車両センター/東京・大宮総合訓練センターの103系訓練車。塗装の練習を兼ねて作ってみました。


・車体の加工

ベースとしてユニットサッシなしの側面、乗務員扉後ろの戸袋窓がない側面を1両分ずつ用意します。
f:id:hinodemaeinspection:20160918160333j:plain:h150f:id:hinodemaeinspection:20160918160310j:plain:h150
前面は高運転台のものと、前面強化の低運転台を用意します。

高運転台車は、実車が非ユニット窓車の車体に高運転台の前面を取り付けて造られているため、窓サッシがありません。これを再現するために側面のサッシを削り落としておきます。
また、この車両は側面の行先表示器もなかったので削り取ります。

また、低運転台の前面は運番表示器を埋めておきます。


・塗装

f:id:hinodemaeinspection:20160928185326j:plain:w400
側面、前面をFARBEの#007「黄緑6号」で塗装。

続いて帯をマスキングして同じくFARBEの#027「クリーム10号」で塗装。

f:id:hinodemaeinspection:20160928185359j:plain:w400
ここまでが終わった前面はこんな感じ。

f:id:hinodemaeinspection:20160928185519j:plain:w400
側面は、実車の方向幕の有無に合わせ幕板の帯の長さを変えておきます。
f:id:hinodemaeinspection:20160928185432j:plain:w400
妻板はいきなり先程のクリーム10号で塗装。

f:id:hinodemaeinspection:20160928185503j:plain:w400
前面も黒を入れます。
遊び心で運番と方向幕の部分はマスキングして透明のままにしておきました。

また、側面ガラスのピラー部分も塗装します。
f:id:hinodemaeinspection:20161208142346j:plain:w400
こんな感じでガラスを保護して、
f:id:hinodemaeinspection:20161208142537j:plain:w400
最初はこのような方法でその他の部分をマスキングしましたが、関係のない部分の保護が面倒だったのでやり方を変えて
f:id:hinodemaeinspection:20161208142543j:plain:w300
適当な紙に穴を開けて
f:id:hinodemaeinspection:20161208142532j:plain:w400
こんな感じで、広く全体を保護。本当に適当な裏紙でいいんですよ。

f:id:hinodemaeinspection:20160928185545j:plain
ここまで色を塗り終わったら、全体の調子を整えるためにMr.カラーのNo.181「スーパークリアー半光沢」でコーティング。


f:id:hinodemaeinspection:20160928185559j:plain
いったん仮組み。それらしくなってきました。
ちなみに、高運転台車(パンタなし)の屋根板は既製品そのまま、低運転台車(パンタ付き)は中間車の屋根板を少し縮めて、再塗装はせずに使っています。AU712装備の屋根板、なかなか手に入りにくいもの。
適当な部品が見つからなかったために余計なインバータが付いています。交換したいのですが、果たしてインバータなしパンタ付きAU712の屋根板なんてあるのか?


高運転台車の前面は、塗装で銀の飾り帯を入れました。
f:id:hinodemaeinspection:20161207233440j:plain:w300
写真のようにマスキングして、Mr.カラーのNo.8「シルバー(銀)」を吹いたら同じくMr.カラーの光沢クリアーGX100「スーパークリアーⅢ」で保護。


この後は、Hゴムや押さえ金具の塗装。

黒ならば油性マジックでもできるのでいざ知らず、グレーや銀は塗料の筆塗りだと大変です。


ここで威力を発揮するのが、文房具のポスカ。

Twitterで知り合った方に教わったのですが、まあ楽なこと…

エナメル塗料の筆塗りで苦労していたのがウソのようです。皆様もお試しあれ。細字のものが使いやすいです。

f:id:hinodemaeinspection:20161016190142j:plain:w400

ちなみに本来はポスカ→トップコートとするべきですが、Hゴムのことをすっかり忘れていました。

高運転台の飾り帯や方向幕の押さえ金具にも色を入れます。
Hゴムは「はいいろ」、金具は「ぎん」を使いました。

ペンタイプの色差しツールには「ガンダムマーカー」がありますが、
・乾燥速度が遅いので余計なところへ流れていく
・隠ぺい力が弱いので何度も塗る必要がある
ため、おすすめできません。

尾灯は赤い油性ペンを使用。単純ですが、性能は十分です。

f:id:hinodemaeinspection:20161023141449j:plain
f:id:hinodemaeinspection:20161023141407j:plain
もう少しで完成です。


…と思ったのですが、資料を見返したら戸袋窓のHゴムは黒、ドア窓は金属の枠で押さえられているようで。
ドアに銀を入れるとワル目立ちしそうだったので灰色のままとしましたが、戸袋窓はやり直し。


ポスカだからやり直す気になれるんです。筆塗りだったら投げてます。
ここまでの段階で、実はポスカには「極細」があることを知りました。もっと早く知っておきたかった。

・行先&運行番号

現場の人々の遊び心(?)で幕が差し替えられることも多かったようで、

むさしのドリーム武蔵野線内各駅停車東京」
ホリデー快速おおみや号大宮」
「成田|我孫子

など、様々な幕が入れられていました。個人的にはネタ幕がよかったのですが手持ちがなかったのでPCで自作。

方向幕の画像って案外落ちていないものですが、
ミニチュア方向幕 | ロールズ
サーフィンしていたら素晴らしいサイトを発見しました。このサイトの「武蔵野線205系」を使用。

f:id:hinodemaeinspection:20161219215644j:plain:w250f:id:hinodemaeinspection:20161219215439j:plain:w250
低運転台は「南越谷」、高運転台は「快速武蔵野線内各駅停車東京」を選択しました。意外と透明度が低かった悲しみ

f:id:hinodemaeinspection:20161221230355j:plain:w200
毎度おなじみの透明両面テープで裏から貼りつけています。


完成して見返したら間違いを発見。低運転台にはジャンパ栓受けがあって、高運転台にはないんですね…
Nゲージ版を作るときに修正することにしましょう。


f:id:hinodemaeinspection:20161219215635j:plain
f:id:hinodemaeinspection:20161219232917j:plain
f:id:hinodemaeinspection:20161219233148j:plain:w350
f:id:hinodemaeinspection:20161219215610j:plain:w500

パトライト

f:id:hinodemaeinspection:20170612185715j:plain:w300
安く量産する方法が思いつかず放置していたのですが、この車両のNゲージ版を作っているときに思いついたので制作して取り付けました。
f:id:hinodemaeinspection:20170612185715j:plain:w300
こんな感じで取りつけて、
f:id:hinodemaeinspection:20170612185735j:plain:w300
f:id:hinodemaeinspection:20170612185745j:plain:w300
はい。やっぱりこれがなくてはダメですね。

f:id:hinodemaeinspection:20170622115301j:plain
f:id:hinodemaeinspection:20170622115319j:plain


Nゲージでも作りました。この記事一番下の写真だけでも見ていってください。


・外部リンク

ポスカ | POSCA | 水性サインペン | サインペン | 商品情報 | 三菱鉛筆株式会社
POSCAのラインアップを確認できます。極細があるなんて知らなかった…


こちらもあわせてどうぞ



・更新履歴

2016/12/20 投稿
2016/12/21 加筆・写真の追加
2017/06/12 加筆・写真の追加
2017/06/23 加筆・写真の追加

当ブログはリンクフリーです。