日ノ出前検車区

趣味は朝活で。最近は備忘録と化しています

【閉店】釧路のネカフェ「ジョイカフェ」に宿泊……するつもりだった話


https://www.joy-cafe.jp/katsura/

2023/07/12追記:閉店しました。

ジョイカフェは釧路のほか札駅、すすきの、帯広旭川、北見などの主要都市にも出店していましたが全て閉店した模様です。感染症の流行は恐ろしいですね……




宿泊日:2020年8月26日(水)

伝説の激安フリーきっぷ「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」を使った北海道旅行で泊まった†宿†です。ちょうど政府による「GoToトラベル」事業で一般的な宿に対しては35%の補助金が出る時期だったのですが、35%引きしても高い(当社比)宿しかなく、地元系の宿泊補助「ステイクシロキャンペーン」は道民限定で対象外、当然北海道による「どうみん割」も対象外……ということで、あえてネカフェ泊を選択したのです。
結果的に、表題のジョイカフェではなく快活に泊まることにしました。詳細を以下に記していきます。


・アクセス


ジョイカフェにせよ快活にせよ、釧路駅からよりも東釧路駅からのほうが近いです。私は札幌・帯広方面から来て根室まで行って戻ってきたのち翌朝は網走へ向かったため、行き帰り共に東釧路を利用しました。

窓口が埋められた跡と思しき壁。悲しいですねぇ。


駅前はいきなり生協の駐車場です。漂う荒涼感。


・料金

ジョイカフェは全ての席にPCがあるわけではなく、PCがないぶん安いTVブースの設定があります。TVブースの料金で泊まれれば快活よりも安く上げられることになります。

で、問題はそのTVブースにフラット席の設定があるかどうかです。シートマップからは何とも言えないんですね。

TVブースの料金でフラット席に泊まれるならこちらのほうが安いです。しかし、フラット席はPCしかないと言われたら12時間2400円+入会金+シャワーで3100円、9時間でも2060円+入会金+シャワーで2760円なので快活よりも高くなります。ちなみにジョイカフェに長時間パックに対する学割制度はないようです。

ここまで調べた上でとりあえずジョイカフェへ向かいます。


で、受付の方にTVブースのフラット席はあるかどうかを尋ねてみました。


回答は「ない」でした。



はい。地元系のネカフェは気になっていたのですが、高い上に無料モーニングもないというのであれば泊まる理由はないですねぇ。残念です。




というわけで快活に向かいました。



翌朝も東釧路から乗りました。ただ、満席だったので座りたい方は頑張って釧路まで歩いたほうがいいかも知れません。


ちなみに、9時間32分滞在したところ、9時間パックでも12時間パックでもなく(ナイトパック8時間1760円+延長810円)×0.8(学割)+シャワー330円で2386円でした。なるほどなぁ。

「京都宮川町ゲストハウス花かんざし」に宿泊【青春18きっぷの旅】

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駅から徒歩 5分(清水五条)
シャワー 無料
タオル 無料(デポジット制)
ランドリー
Wi-Fi
飲食持ち込み
ドリンクバー

宿泊日:2020年7月20日(月)



前回のホステル泊京都市内のホステルの安さに味をしめ、またその手の宿泊施設に泊まろうとBooking.comで安い順に並べ替えて出てきた物件です。まさかの1泊800円。本当に大丈夫なのか心配な値段でしたが、何かあったらネカフェに逃げればいいやという考えで泊まってみることにしました。

https://www.facebook.com/guesthousehanakanzashi/
公式サイトはないようです。一応facebookのページはあるみたいですが情報量がεです。


多分ここを見るのが一番情報量が多いと思います。

・アクセス

住所は簡単に書くと「京都市東山区西御門町462」です。正式には「京都市東山区宮川町通松原下る西御門町462番地」らしいですがBooking.comは細かいところの表記がいい加減で、書いてある住所を地図サイトにコピペするとエラーを吐いたりします。もっとも、下ルだの西入ルだのみたいな表記を使い続ける京都が悪いといえばその通りだと思うのですが(小声)


京阪の清水きよみず五条から徒歩5分程度です。私は色々あって京都駅から歩いてしまったのですが、まぁ歩けなくもないかな?という距離感です。



チェックインは9時までです。入ったらスペイン人?のような男性の方が応対してくれました。向こうの"Hello!"にこちらも"Hello!"で返したらやりとりがそのまま英語で進んでしまったのですが、端々から日本語が漏れていたのでall日本語でも大丈夫でしょう。身分証明書の提示を求められるので免許証などを用意しておきましょう。


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写真右がフロントです。「金家」の文字が以前の屋号。1階が食事処「金家」、2階がゲストハウスの「金太」という構成だったそうで、今のHANAKANZASHIはその居抜きですね。ちなみに元の金太&金屋もサイトだけは残っていたりします。


・部屋の様子

7人部屋でした。
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2段ベッドにマットレスが敷いてありました。清潔で特に言うことはありません。

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コンセントは2口ですが片方が照明用になっています。複数の機器を充電したいときは消灯しましょう。

・シャワー

2室あります。せっけん類は備え付けてあります。十分清掃されていました。また、タオルはデポジット制で実質無料です。
また、洗面器も十分な大きさのものがありました。

・ランドリー

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長旅の際はありがたい設備ですね。洗濯機と乾燥機がありました。


・ドリンクバー

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あるわけがないと思っていたのですがありました。コーヒー、紅茶、緑茶が飲み放題です。また、台所の奥のほうに製氷機もあります。

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というか台所と食事スペースが使い放題です。
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業務用の大型冷凍冷蔵庫もあります。元の飲食店の厨房をそのまま宿泊者の共用設備にしているんですね。他の宿泊者の方が持ち込んだ食材で料理をしたりしていました。




よく眠れていい宿でした。元々安いタイプの宿だったようですが800円はさすがにコ□ナ騒動の影響だと信じたいものです。はやく大手を振って旅行できるようになるといいですねぇ。

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この後行ったロープ比叡にて。比叡山頂から延暦寺は石だらけの山道なのでキャリーバッグを牽いて歩こうなどと考えないようにしましょう(懺悔)

3Dプリントで通電カプラー(TN)を作ってみた

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見た目を犠牲にした機能性全振り系のカプラーです。MM'ユニット間など、実車が棒連結器な箇所に使用するつもりで作りました。

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TNのカプラー側の部品の根元を採寸し、形状を丸パクリした3Dモデルを作ります。で、先端を連結器型ではなくただのピンヘッダーの樹脂部分の形にします。


これを3Dプリントで出して、秋月で買ってきたピンヘッダピンソケットの金具を付けます。一般的な2.54mm={\frac{1}{10}}インチピッチの物ではなく、ハーフピッチと呼ばれたりする1.27mmピッチの物を使用しています。
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こうなります。


あとはリード線をハンダ付けし、車体にこのように取り付けます。
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リード線はこれです。フニャフニャで細いので愛用している被覆線です。
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簡易的に走らせてみたところ、どうやらカーブやカントへの突入には追従してくれそうな感じです。


で、その後色々あってこれを5か月ほど放置しました。


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その間に完成した走る床板に取り付けて実用試験をしてみました。

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成功しました。ケーブルの弾力でうまくいかないというのが定説でしたが、上記のリード線が優秀なので成功しました。ありがとうオヤイデ電気。

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長電8500が支離滅裂な台車を履いていますが問題ありません
パチンと固定されるわけではなくピンヘッダーの金具の摩擦で固定しているだけなので、走行中に連結器が外れる可能性も考えていました。しかし、実際には全く安定して走っていました。手作りなのでどうしてもピンが完全に平行にはならず、抜き差しの抵抗が大きくなってしまうことが有利に働いた形になります。


続いて、公開試運転(笑)も行いました。会場はレンタルレイアウトの「レイルガーデン」です。

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峠を登ってもらいましたが、やはり問題は起こりませんでした。


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というわけでこの通電カプラーは使えることが分かりました。見た目がよくないので、実車が棒連結器でTNを使っても正解にならない箇所に使っていこうと思います。




・余談



TN用の通電カプラーは倶利伽羅くりから車両製造さんという方が決定版を販売していらっしゃいます。TOMIXの完成品に工具いらずで組み込めるそうです。個人でフレキシブル基板を特注してしまったのですから凄いです。私の場合はこの製品のメリットをほぼ活かせそうにないので買っていませんが、完成品に組み込むならこっちですね。

本格派のHO気動車動力台車を作ってみる(1)【NDC編】

Nスケールで気動車チックな動力装置を作った後、Nだと無理でもHOなら実車の実際の機構をスケールダウンした模型が作れるのでは、と思って始めたプロジェクトです。


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会津鉄道のトロッコ車が作りたいとぼんやり思っていた所にたまたま図面(組立図)が手に入ったので今回はNDCの台車を作ります。ここJR東海キハ11用のC-DT64の物を使いました。


今回の台車の上回りとして購入を検討しているMaxモデルのNDCが1/80なので、縮尺は1/80とします。軌間ですが、日頃から1/150軌間6.5mmの「Njゲージ」の台車を作っている身としてはぜひ16.5mmではなく12mmか13mmで作りたいと考えました……が、知り合いのHOをやっている人に16.5mm以外の軌間を使っている人がおらずどちらにするか決め手がないので、今回はとりあえず16.5mmの標準軌バージョンから作ります。ただし各要素は可能な限りファインスケールで作ることとし、将来的にどちらの陣営につくことになっても困らないようにしておきます。

そういえば日本に非電化の標準軌の営業線ってないんですね。歴史を掘っても塩江温泉鉄道からの琴平電鉄塩江線しかなかったようです。




とりあえず車輪を買います。Nゲージでお世話になっているKATOの車輪を買おうと思っていたのですが、なんとバラ売りがないんですね。なんなら集電板もバラ売りしていませんでした。工作派に厳しいですねぇ。

というわけでTOMIXのHO-W72を購入。これが私のHOデビューとなりました。車輪から入ったHOゲージerは多くないんじゃないかな。笑
プラ軸は外径3mm長さは14.35mm奇遇か?、内径……もとい金属軸の外径は1.5mmでした。



集電板ですが、これはどこからもバラ売りされていないのでKATOのN用の物を使います。すると問題になるのが台車レリーフの裏側同士の間隔です。いくつで設定すればいいか分からないんですね。


……こればかりは実測するしかないな、というわけでこんな物を作りました。
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仮台車のような何かです。プラ板をネジで押さえる方式なので無段階調整が可能です。


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後で発覚したことなのですが、TOMIXのHOの輪軸は長軸改軌に対応していました。Nだと車軸と車輪が一体成型になっているので意外でした。HOなら車軸をNより相対的に細く作りたいけどアスペクト比的に鍛造で一体成型できる限界を超えてしまう……といった事情でしょうか。

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ただし、KATOのNのような有り得ないほど硬い素材ではないようです。尖ったほうを叩いて改軌したら先が丸くなりました。微調整を繰り返すのはやめたほうがよさそうです。



さて。まずは終減速機から作ります。最近の気動車はエンジンに近いほうの輪軸だけでなく、エンジンから離れているほうの軸も動かせるんですね。エンジンに近いほうを第一終減速機、遠いほうを第二終減速機と呼ぶそうです。


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最初に車軸と歯車のセットを作ります。ちなみに歯車も3Dプリントして動くものができることは実証済みです。


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続いてその殻を作っていきます。

組立図の解釈ができなくて困っていたのですが、NDCの台車の写真を上げてくださっている方がいました。

http://www7b.biglobe.ne.jp/~suzuki3309/20091103kantoumizukaidou.2009.html
日本学園中学校・高等学校の鉄道研究部のホームページです。上のTwitterと同じく関東鉄道の水海道の公開イベントのときの写真が載っています。



「2016 JR長野鉄道フェスタ」ここいしのブログ | 「ここいし」 のページ ヾ(〃^∇^)ノ - みんカラ
キハ110のDT58Aの展示状態の写真です。長野総合車両センターのフェスタでの写真だそう。



メーカーの中村自工のサイトです。減速機と車軸だけの写真が載っています。



減速機の中身の断面図が載っています。

やはり実物の資料があると非常に捗りますね。ありがとうございます。「NDC 台車」とかで調べても全然出て来ず、悩んだ末に「気動車 減速機」で調べたらいい資料が出てきました。自分もまだまだ"ググる"修行が足りないようです。



こちらはNDC仲間の伊勢鉄道イセⅢ形のもの。上の2つとは減速機を支えている棒の様子が異なります。色々あるのですねぇ。


そのイセⅢの床下に潜って撮影した写真を発見しました。



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平歯車は"FM Gears"というFusion360のアドインを利用して生成しました。
外歯車だけなく内歯車やラックも生成できるので、これを使えば遊星歯車装置やラック式(アプト式)模型の自作も視野に入ってきますねぇ。

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なお、モジュール0.5未満の歯車は生成できません。これだと今回の模型には大きすぎるので生成した後で等倍縮尺を使っています。


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あまりにモジュールの小さい歯車をモデリングしても動く歯車ができるような気がしなかったので、ある程度のところで妥協しました。実物よりピッチ円と刃先円の差が大きい分色々とデフォルメしています。


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こんな感じで頑張って


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はいできあがり。第一終減速機です。


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パーツ構成はこんな感じ。殻は上下で分割します。下にあるのが1円玉です。果たして動くでしょうか、そして実用に耐えるものになるでしょうか。


DMMに出力を依頼して届いたものを組み立てました。

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思ったより小さいですねぇ。

で、きちんと動きました。エンジンからの入力軸を回すと車軸も第二終減速機への出力軸も回ります。このサイズの平歯車もきちんと回るんですね。

が、このまま実用化はできないことが判明しました。

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問題はこの車軸に力を伝える小さいベベルギヤです。瞬間接着剤で金属軸と固定していたのですが、これが力に耐えきれず空転を始めるんですね。


というわけで、改良を加えれば実用化できそうだということが判明しました。出来たら更新しようと思います。

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