見た目を犠牲にした機能性全振り系のカプラーです。MM'ユニット間など、実車が棒連結器な箇所に使用するつもりで作りました。
これを3Dプリントで出して、秋月で買ってきたピンヘッダとピンソケットの金具を付けます。一般的な2.54mm=インチピッチの物ではなく、ハーフピッチと呼ばれたりする1.27mmピッチの物を使用しています。
こうなります。
あとはリード線をハンダ付けし、車体にこのように取り付けます。
リード線はこれです。フニャフニャで細いので愛用している被覆線です。
簡易的に走らせてみたところ、どうやらカーブやカントへの突入には追従してくれそうな感じです。
で、その後色々あってこれを5か月ほど放置しました。
その間に完成した走る床板に取り付けて実用試験をしてみました。
成功しました。ケーブルの弾力でうまくいかないというのが定説でしたが、上記のリード線が優秀なので成功しました。ありがとうオヤイデ電気。
パチンと固定されるわけではなくピンヘッダーの金具の摩擦で固定しているだけなので、走行中に連結器が外れる可能性も考えていました。しかし、実際には全く安定して走っていました。手作りなのでどうしてもピンが完全に平行にはならず、抜き差しの抵抗が大きくなってしまうことが有利に働いた形になります。
続いて、公開試運転(笑)も行いました。会場はレンタルレイアウトの「レイルガーデン」です。
峠を登ってもらいましたが、やはり問題は起こりませんでした。
というわけでこの通電カプラーは使えることが分かりました。見た目がよくないので、実車が棒連結器でTNを使っても正解にならない箇所に使っていこうと思います。
・余談
引き続きTN向けの通電カプラー検証中です。
— 倶利伽羅車両製造(くりからしゃりょうせいぞう) (@pj_kurikara) 2020年6月2日
昨年末から試行錯誤してましたが、やっとなんとかなりそうです。それなりに投資してしまったので、来週くらいに発売できれば…
(左)連結状態
(右上)T車への組み込み
(右下)M車への組み込み#倶利伽羅車両製造#TNカプラー通電化キット#通電カプラー pic.twitter.com/30Xssqr86K
TN用の通電カプラーは