某所で不用品として廃棄されそうになっていた物を譲り受けました。買うと結構高いことは知っていたので†廃車回送†に遭遇できて非常に幸運でした。
本多電子製の超音波カッター、USW-334です。なお既にこの機種の生産は終了しているとのこと。なんでや!阪神関係ないやろ!
さて。
刃物なので、当然替え刃はどうするんだという話をせねばなりません。純正品はHA04という型番の刃物だそうですが、
……なんだか30°カッターをパキパキと折っただけの代物に見えるんですよね。
調べてみたところ、過去に同じようなことを考えていた方がいらっしゃいました。
NTカッター製のデザインナイフ用の替え刃、BDC-200Pで十分に代用できるとのことです。
では検証していきましょう。
付属の刃とNTカッター製の30°カッターです。予想が当たっていた気しかしません。
付属の刃を乗せてみました。もはや隠れ身の術です。
厚さも測ってみましょう。
付属の刃はt0.40mmと出ました。
NTの刃はt0.39mmです。誤差の範囲でしょう。
というわけで、超音波カッターの刃は30°カッターの刃を折ったものであると言ってよいでしょう。そうすると先述のデザインナイフの刃も30°カッター刃があらかじめ折ってあるだけなのかな?
ちなみに、OLFAの30°カッターは一枚一枚に刻印が入っていたのでこちらではないでしょう。
実際に使ってみました。
メガネ屋の超音波洗浄器のように高い音がするのかと思っていましたが、全然音が聞こえません。俺まだそんなにトシじゃない、よな……?
タミヤのプラ角材を切ってみました。
刃を当ててちょっと押し付けるだけで刃が入っていきます。これは凄い。カッターマットにも刃がスッと入っていくので扱いには注意が必要です。
ただし、切っている箇所からは結構熱が出ます。タミヤの角材のようなスチロール樹脂だと溶断したかのような状態になりました。切断面の状態が重要となる加工には向かないかも知れません。
将来的に光造形式の3Dプリンターを導入しようとしているため、いずれ買わなくちゃなぁと思っていた工具でした。タナボタで手に入って良かったです。光造形のサポート切り以外にも活躍してもらおうと思います。