日ノ出前検車区

趣味は朝活で。最近は備忘録と化しています

【N】近鉄6820系を作る(2)

GMの近鉄9020系(9820系)を6820系に改造する話です。前回は台車間距離の修正と簡易的なNjゲージ化、室内灯の設置を行いました。今回はライトユニットに手を加えていきます。



・目次


改造前の軽い製品レビュー

元のライトユニットはだいぶ宜しくない仕様なように思います。まず、横幅がデカすぎてボディが歪んでいるのは製品として論外でしょう。行先点灯でない前回品もそうだったようなので、わざわざライトユニットを作り直したのに問題が解消されていないことになります。とりあえず削って無理なく収まるようにしておきましたが、完成品メーカーとしてさすがにどうなんだよと思わざるを得ません。



模型的にも褒められた物ではありません。とにかく図体がデカく、全てが塊で埋め尽くされていて運転台の表現が全くありません。客室も側引戸の窓ギリギリの所まで埋まってしまっています。
そしてこんなにデカいのに標識灯のON/OFFスイッチが付いているわけでもありません。製品紹介ページで[準急][大阪難波]なのに両方点いてる時点で察しはついていましたが、ね……

ちなみに前回品の方向幕が点かない物は運転室の空間が若干とはいえありました。なんか、こう、ねぇ……

というわけで改造します。標識灯のプリズム切断とか上から黒いシールを貼るとかのほうが早くて楽なのですが、先述のデカさをどうにかしたかったこと、常識的な電圧だと標識灯があまりに暗かったこともあり大改造をすることにしました。

とりあえずバキバキと削っていきます。ライトユニットの素材がポリスチレン?っぽく、プラ用接着剤で工作用プラ板と溶着できるのは大いにプラス評価したい点です。


尾灯と標識灯


標識灯と尾灯が極めて小さい上に隣り合っているので、1005サイズのLEDを使っても距離感はこんな感じ。そこで、片方のLEDの正極線ともう片方の負極線を共通化する実装をしました。

2連のチップLEDをライトユニットにはめて点灯確認をします。うまくいきそうです。

組み立てるとこんな感じ。尾灯用のCRDは左右で共用、標識灯は1粒ずつのCRDで制御してやります。CRDの置き場はダッシュボード?の裏側をリューターで削って捻出しました。

組み立てていきます。

後述する方向幕用のブリッジダイオード、給電用のバネ、標識灯用のとても小さい2個1組のDIPスイッチを取り付けます。

このDIPスイッチを操作すれば独立に点灯/消灯を選べます。これで全ての種別が再現できますね。


方向幕


先述のブリッジダイオードから電線を上に伸ばし、それぞれチップLEDで点灯化しました。6820系の行先表示器はR+GタイプのLED表示器(あれ正式には何と呼ぶんでしょうね)なのでオレンジ色のLEDで照らしています。種別幕は蛍光灯をイメージしてエルパラの色温度5000Kを使ったのがこだわりポイントです。
 
元田園都市沿線民としては東急5000系の初期車みたいな仕様で可愛いと思いました……ってことは近鉄、つい最近までその世代のクルマが最新の通勤型だったのか……· :(´ºωº`): ·


前照灯

HID灯特有の目の小ささと指向性を再現したいのでひと手間加えます。

φ0.9-0.7と0.7-0.5のアルミパイプを組み合わせ、ライトの穴を小さくしました。その裏から白色LEDを当てます。

こうなります。写真だと伝わりにくいですが、横から見ると大人しいが正面からだと眩しい、あの指向性の強いライトを表現できるのでお気に入りの加工メニューです。
 
LED行先表示器のシールは製品に付いてきたものを貼りましたが、方向幕点灯!をウリにした製品の付属品としては正直なところあまりに粗末だと言わざるを得ません。南大阪線の方向幕はサードパーティ製品もないので悩ましいところです。京都線の橿原神宮前……?




全部光るようになったので改めて明るさのバランスを見たところ、標識灯の光が鋭い気がしたので上からメンディングテープを貼ってぼかしました。いい感じです。



なお、CRDの流量は以下の通りです。

  • 尾灯 0.3mA
  • 標識灯 0.3mA
  • 種別幕……0.3mA
  • 行先表示器……1mA
  • 前照灯……2mA

かなり控えめです。直当てならかなり絞ったほうが良いですね。


コンデンサー/乗務員室仕切り

種別幕と行先表示器がチラついていると格好が悪いので電解コンデンサーを入れます。他はいいのかって?いやまぁ実車のヘッドライトも蜃気楼とかでチラついて見えることあるじゃん……?(謎理論)乗務員室の後ろに垂れ下がっているケーブルはこれの裏に隠すつもりで作っていました。

黒いプラ板で箱を作り、中に16V100μFの角型電解コンデンサーを入れました。せっかくのシースルー運転台がガッツリ塞がっていますが、これは実車に忠実な仕様です。実車の乗務員室仕切りも機器箱が中央にそびえ立っています。

乗務員室仕切りは気合のフルスクラッチで作りました。

運転室仕切りの扉の窓もしっかりと下のほうまで再現しています。加工を始める前にブリッジダイオードの置き場をよく考えてこれができる空間を確保しました。段取り八分とはよく言ったもんです

正面から見るとこんな感じ。小さな差ですが効きますね。それにしても大変な割に目立たない改造だな……
 
窓の大きさの資料にはこちらに載っている面縦の画像を使いました。ありがとうございます。


方向幕ステッカー

先ほど大変に粗末だと書いた製品付属のステッカーをどうにかします。サードパーティー製も無さそうだしどうにかならんかと調べたら前回品のステッカーという選択肢が浮上しました。

←S-30869N S-30869→

で、GMストアーで探したらリニューアル品?が出ていました。440円。店頭で見て分かるぐらい明らかに別物です。製品付属のS-30869は写真用紙?にインクジェットで印刷したような感じのものですが、新しく買ったS-30869Nは透明フィルムに印刷されています。

黒の黒さや境界の鮮明さが全然違いますね。種別幕に黒縁が付くようになったのはありがたい仕様変更です。あとは行先表示の黒塗り部分をもう少し大きくしてほしい……!

写真だといまいち伝わりにくいですが、リニューアル品なら点灯式の方向幕ステッカーとして悪くないと思います。オレンジ色LEDの光量を落とそうかしら?



大変にボリューム感のある改造工作でしたが、実はまだ本編にたどり着いていません。なんと車体がノータッチなのです!

続きます。

  • アースブラウンの調色(まさかプラ模型にマッハの塗料を塗るわけにはいかないので)
  • 配管を引き直して6820系に改造
  • Njゲージ(短軸改軌)用の台車の作成

やることが山積みですねぇ。

屋根は外すことができました。マスキングの手間が減るのでありがたいです。
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