日ノ出前検車区

趣味は朝活で。最近は備忘録と化しています

Fusion360に図面を挿入&寸法の測定をする

詳細な寸法が記入されていない鉄道車両の組立図や型式図をインポートして採寸するための下準備です。もともとはAutocadLTでトレースして……とか考えていたのですがFusion360だけで片付くんですね。


「挿入>キャンバス」からの図面を貼り付ける平面を選択し、写真アイコンをクリックして貼り付ける画像を選択します。


出てきます。

ただ、多くの場合こういった図面は紙の資料をスキャンしたものであり、図面と画像の垂直平行が一致していません。


とりあえず[OK]を押して、

同じ平面上にスケッチを作成し画像の回転角を測定します。


次に、挿入した図面の名前を右クリックしてからの「キャンバスを編集」を選びます。


すると、さっき貼った画像の移動や回転ができるようになります。輪っかを回して角度の記入欄を出し、さっき測った傾きを入力します。


画像と図面の垂直平行が一致していればあなたの勝ちです。


次に画像の寸法を調整します。

図面の名前を右クリックしてからの「位置合わせ」を選びます。

直線距離が決まっている2点を選ぶと適当な寸法の値が出てくるので、消して好きな数値を入れます。

今回は軸間距離2100mmの台車の1/150模型を作りたいので軸中心を選択して14mmと入力しました。



これでどこを測って出てきた寸法もそのまま模型に使えます。


あとは図面と同じ平面にスケッチを作成して上からなぞり、その寸法を測定します。


で、実物などの資料を見ながら頑張るとこうできます。

TR235形台車です。1/150モデル用ですが色々な新要素を詰め込んだのでNゲージっぽくないですね。詳細はまた後日書こうかなと思っています。


レッツエンジョイ3Dモデリングライフ。一人でも多くの方が3Dモデリングを始めてくだされば幸いです。ご覧いただきありがとうございました。


・参考文献


国鉄201・203・205・207系電車の軌跡~電子機チョッパと新・三種の神器を開発した匠たち~』です。TR235の組立図はここから引用しました。国鉄車の図面は国民共有の財産ということになっているらしいですね。205系etc.の車体断面図や台車の組立図、内装の見取り図等が載っており非常に役立ちました。ここらへんの車両の一部または全部をモデリングしたい方にオススメです。


205系 Hyper Detail』も大いに役立ちました。

タイトルの通り、現役の205系の細部を中心に取材した雑誌です。発行してくださったイカロスさん、取材を許可してくださった鉄道会社さん、本当にありがとうございます!




で、ここからは宣伝です。図面通りに台車作ったら車輪入らないじゃん???

そうです。軌間9mmの輪軸は入りません。軌間6.5mm、通称Zゲージの輪軸を入れます。これをNjゲージと呼んだりします。狭軌車の場合はそのほうが実感的なのです。

もちろん台車を1から作らずともNjゲージは始められますヨ

1067÷150≒7.1ですが、これの近似値としては9よりも6.5のほうが良いよな?という発想ですね。

右はZゲージの線路に改軌したN車を置いたもの。車体幅と軌間の関係に注目。


詳細はこちら、旗振り役のビバン模型製作所のページをご覧いただければ幸いです。

当ブログはリンクフリーです。