KATOの旧パワーパック、スタンダードSのACアダプターのケーブルが劣化してしまったので買い換えることにしました。
一番大事な変圧機構が壊れたわけではないんですよね。ケーブルの根本の被覆が裂けて導線が露出しているのです。Lightningケーブルじゃないんだからさぁ。熱収縮チューブで補修を試みましたが、補修箇所の上が裂けてくるので無駄でした。
ちなみに、同じ所がやられている事例は他にも報告されています。物としての設計がまずいのでしょう。他にも被覆がやられて導線が露出している箇所があったので、潔く買い換えることとしました。
純正品の分売はあるようですが、我らのホビーサーチによるとスタンダードSの発売日は2004年12月とのこと。18年前の設計
……とここで重大な問題が浮上しました。
AC-ACコンバーター(ただの降圧トランス)って意外と無いんだな……
今の世の中、だいたいACアダプターという名前でAC-DCの交直変換を行ってしまう模様です。
ここで再び考えました。じゃ交直変換の機構はスタンダードSの中に入っているのでは?
スタンダードSの中身を分析する記事を見ると、どうやら内部に整流ダイオードが4本入っていてブリッジが組まれているようです。
つまり、入力が最初から直流でも構わないわけです。
というわけで秋月電子で買ってきました。
最大電流量は1.2Aと、元のパワーパックの定格より少なめの物を選びました。
純正品のDCジャックは外形5.5mm、内径2.1mmとなっていましたが、このACアダプターも同じ寸法だったので無加工で差すことができます。
問題なく走ります。
前進/後進の切り替えも問題ありません。
で、ここからが本題です。
電動ポイントを転換したらパイロットランプが消えました。
点検したところ、ポイントやパワーパック本体が壊れたわけではなくACアダプターの起電力がかなり小さくなっていました。
しばらく経ってまた挿したら直りました。
ここから考えるに、おそらくはこのACアダプターのどこかに自己復帰型のヒューズ的な部品が入っているのでしょう。ポイント転換の際に大電流が流れ、それを検知してACアダプター側が遮断したというところでしょうか。
というわけで、電動ポイントの機能を使う場合は社外品ACアダプターではなく純正品を買ったほうが良いかも知れません。
なお、後継機のスタンダードSXでもよく見ると転轍する瞬間に
しかしやはり純正品を買うのは負けた気がするので、次の一手として純正品の殻を割ってケーブルを変えようなどと画策しています。進捗があればまた記事にしようと思います。
ちなみに今回買ったACアダプターはTOMIXのDU-1専属アダプターになってもらうことにしました。ポイントスイッチのない機種なので安心して使えます。