日ノ出前検車区

趣味は朝活で。最近は備忘録と化しています

鉄コレ動力の車輪をKATO黒染め車輪に交換してみた

結論から言うと、車軸の歯車ごとKATO製品に交換しても問題なく走ったということです。異なるメーカーの歯車同士が運よく嚙み合ってくれました。


今回改造したのは鉄コレ動力ユニットのTM-05Rです。全ての鉄コレ動力ユニットがこの手法で車輪を交換できるかどうかは不明なので、他の動力ユニットに対して改造を実行される場合は各自研究をお願い致します。


加工箇所

車輪

←before after→

鉄コレに元々付いている車輪の車軸とKATOの車軸の長さは一緒ではありません。このままだと動力ユニット側の台車集電板とうまく接触しないので、元の鉄コレ車輪と車軸の長さを揃えてやる必要があります。(上の画像左、製品状態の物はいわゆる(スナップ式台車用)〈車軸短〉などと称される物)

ここで便利なのがタミヤピニオンプーラーです。

これを使って車軸を押してやると車軸が動かせます。

なお、足回りの改造は0.1mm単位の寸法違いが走行性能に響くので、車軸の全長はきちんとしたノギスなどの測定器具で正確に測りましょう。筆者がかつて安いからといって買ったポリカーボネート製のノギスは全く役に立ちませんでした……

ギアボックス

←before after→

KATOのギアスリーブは鉄コレの物より若干太いので、ギアボックスの車軸まわりの所を削って余裕を持たせます。


なお、削るのは上の写真の赤い部分だけに留めたほうが良いです。鉄コレ動力の輪軸は上下方向の拘束がこのギアボックスとの接触で行われているためです(車軸上の部分を削る場合は全箇所均等に削らないと車両が傾いたりします)。



加工が終わったら台車を何食わぬ顔で組み立てます。


台車を動力ユニットに組み戻します。


元と同じように走るはずです。


鉄コレ特有の分厚い銀車輪が気に入らなかったのであの手この手でどうにかしようと試行錯誤していたのですが、非常に大胆かつシンプルな手法で解決できてしまいました。これで鉄コレのT車にKATOの黒染め車輪を付けても統一感が出せますね。また、KATOの車輪に変えられたということは、スポーク車輪に替えることも可能だと言えるでしょう(ただし、スポーク車輪の車軸の位置をずらす場合は車輪が歪まないようにご注意ください)。鉄コレはコンセプト的にスポーク車輪が似合うクルマが多くて楽しそうなので、いずれ自分でもやってみようかと思っています。
2023/06/17追記:

↑こちらの記事にスポーク車輪の車軸を動かし方を書きました。記事内では車軸を大きく動かしてNjゲージに改造(長軸改軌)していますが、ちょっとだけ伸ばして鉄コレの車軸長にすることももちろん可能です。



この技法を応用した発展版として、狭軌を再現するためにZゲージの線路を走らせる「Njゲージ」への改造にも成功しました。この手法では台車の横幅ごと詰められるのでより実感的な狭軌車が作れるようになります!

当ブログはリンクフリーです。