前回までで車体の塗装が終わりました。電飾を進めていきます。
実車のヘッドライトは、実は元々大きな電球が入っていたところを中身だけ小型化したものとなっています。言ってしまえば丁寧なチクビームですね。
というわけで、これを模型で再現するために白くて光を通さない円環が必要になります。これをアルミテープにシール用紙を貼って作成しようとしました。
で、色々試して紙とアルミ箔にドリルで綺麗な丸穴を開ける方法を見つけたのでここに書いておきます。
①シール用紙とアルミテープを貼り合わせ、シール用紙には予め流し込みタイプの低粘度瞬間接着剤を染み込ませて固めておく
②いらないプラ板などでしっかりと挟みながら、剥離紙のほうからドリルを貫通させる
③ドリルが最初に当たった面が引っ張られてシワになりますが、本体はノーダメージで済みます
で、これをカッターなどでちまちまと丸く切れば遮光できるリングの出来上がり。
白いことと遮光することを両立できました。
ちなみに元のライトプリズムは削って引っ込めてあります。
とりあえず装着してみました。光りますね。車体が透けまくっているのは想定の範囲内です。室内灯の部分が短いですが、実車も車両中央部にしか蛍光灯が付いていないようなのでこの仕様にしました。
さて遮光です。一般的には車体の内側を塗装しますが、今回は別な技法を試してみました。
ガラスパーツにマスキングゾル流して内装色吹いてみた。簡単で結構綺麗で、これは使える…! pic.twitter.com/s2AqTcb1NU
— えじ[高] (@ezi65) 2020年7月29日
ガラスの内側に塗装するというものです。
採用するにあたり、まず車外から見た時の影響を検討しました。
裏側を適当にペンで塗って車体にはめてみます。
左から銀、黒、未施工です。外からも結構見えます。今回は銀サッシなので銀で塗るといい感じですね。
というわけで、
マスキングゾルを凹部に流し、
まずは銀を塗ります。少しだけ期待していましたがやはり銀だけでは遮光が不十分ですね。
というわけでさらに上から遮光ブラックを塗りました。ガラスがない部分は車体にアルミテープを貼っておきました。
それらしくなりました。
ヘッドライトはLEDチップをプリズムの根元に直当てし、少量の瞬間接着剤で固定した後コニシの「S・U」レギュラータイプのブラックを塗って遮光しました。遮光性が非常に高く、瞬間接着剤のように周囲が白化したりすることもないので愛用しています。本来の用途ではないんですけどね。
下にチラッと写っている金属の帯が印刷されたプラ板のようなものは、サンハヤト製のエクステンション基板ICB-073です。本来はFPCコネクタやFFCコネクタに使うものらしいですがよく分かりません()とにかく室内灯を作るのに便利なアイテムです。秋葉原なら千石電商、日本橋ならデジット(シリコンハウス)に売っています。
続きます。模型作りってこの辺りからだんだんと地味な作業が増えてしんどくなっていきますよね……