日ノ出前検車区

趣味は朝活で。最近は備忘録と化しています

大阪から関東へ北陸3セク経由で移動

諸用あって新大阪→籠原の移動に丸一日与えられたため、乗りつぶしを兼ねて日本海側廻り、主に在来線で移動してみました。

ルートは新大阪→山科→(湖西線)敦賀→金沢→(三セク)糸魚川(新幹線)→高崎→籠原です。
何も知らなかったので、JR転換3セクだし乗車券は通しで買えないかなぁ~~とか思っていたのですが無理でした。無理だとわかって乗車券について少し調査したのでまとめておきます。こういう話って検索しても出てこないんですよね。

なお、この記事の内容の一部または全部が間違っている可能性があります。ご了承ください。
※この記事に載っているのは2019年2月時点での情報です。企画券は来年度以降の発売がない可能性もありますのでご注意ください。

この記事の消費期限は2022年度末、2023年3月となる予定です。


・新大阪→金沢

金沢以西から七尾線内に行く場合は北陸本線から通しの切符を出してもらえるそうですが、新大阪のみどりの窓口いわくIRいしかわ線内で終わる切符は出せないとのことでした。「→津幡」も「→倶利伽羅」も無理なんですね。当然、あいの風とやま鉄道に抜ける乗車券も買えませんでした。ここが無理と言われると他に工夫のしようもないので、とりあえず金沢まで買うことにしました。


学割証を出そうとした瞬間、貧乏神が微笑みました。

そういや京都で切った方が安いよな?

f:id:hinodemaeinspection:20190219202720j:plain:w400
……というわけで、京都からでお願いしたらこうなりました。京都市内発、湖西線経由で金沢まで。4000円に学割を適用して3200円。

f:id:hinodemaeinspection:20190219202505j:plain:w300
こちらが新大阪から桂川(『京都市内』の端)までの分で550円です。なお新大阪→京都は560円なので「市内」の効果はいまひとつな模様。こういう普通に買うと出てくる小さい切符のことをエドモンソン券って言うんですね。


・ちなみに①
新大阪発にすると4750円、学割適用で3800円になります。学割でも京都で切ると50円安くなりますね。学割でなければ200円安くなります。

・ちなみに②
山科~近江塩津をまたぐ場合、湖西線経由の乗車券を買って米原経由で移動してもよい(特例)そうです。北陸系列の特急絡みでしょうか?なお、私が今回の乗車券を湖西線経由にしたのは単に湖西線に乗りたかっただけのことです。


・金沢→富山→糸魚川

金沢駅で切符を購入しました。あいの風とやま鉄道管内の倶利伽羅→市振は100.1kmとギリギリ100kmを超えますが、どうやらあいの風とやま鉄道に学割制度はないようです。

f:id:hinodemaeinspection:20190219202506j:plainf:id:hinodemaeinspection:20190219202724j:plain
IR、あいの風両社とも自社ロゴ入りの紙を用意しています。
……で、富山まで購入し、富山で一旦改札を出て糸魚川まで買いました。なぜ途中で切ったかと言いますと、そちらのほうが安いことが判明していたからです。



こちらが金沢駅にある在来線運賃表。
f:id:hinodemaeinspection:20190216024728j:plain
西は王子保(おうしお)、東は西入善まで買えます。富山までは1220円(金沢~倶利伽羅360円、倶利伽羅~富山860円)です。



こちらが富山駅の在来線運賃表。
f:id:hinodemaeinspection:20190216024920j:plain
西は大聖寺(だいしょうじ)、東は直江津まで買えます。糸魚川までは1520円(富山~市振1110円、市振~糸魚川410円)です。


で、倶利伽羅~市振を通しで購入すると2060円なんですね。富山で分割すると860+1110=1970円となります。90円浮きます。


ブログを書いていて気が付きました。どのみち金沢からじゃ市振まで買えないじゃん。窓口や倶利伽羅駅に行けば買えるのかなぁ?


乗車券分割プログラムにはあいの風とやま鉄道が実装されていません。実装に必要な何かが公表されていないのでしょうか。
ところで、[福井県←]牛ノ谷|県境|大聖寺[石川県→]に†政治的な力†を感じましたね


・フリーきっぷ

フリーきっぷを使うと安くなるというのはよくある話なので検証しておきました。

・IRいしかわ一日フリーきっぷ

500円です。金沢→倶利伽羅は360円なので片道だと安くなりません。
企画乗車券 | IRいしかわ鉄道株式会社


・IR・あいの風フリーきっぷ

IR・あいの風フリーきっぷ』は金沢駅で買えて、金沢~越中宮崎が一日乗降自由で2000円。越中宮崎は市振の隣で、越中宮崎~糸魚川は540円(運賃が市振の前後を合算ならば210+410ですが通し料金になっている?)となります。

今回は金沢→糸魚川で2740円だったのでこれを使えれば200円安く上がりますね。

ただし、このきっぷは土日祝+αしか使えません。私は2/12(火)に乗ったので使えませんでした。


・1日フリーきっぷbyあいの風とやま鉄道

あいの風とやまの『1日フリーきっぷ』は石動(いするぎ)越中宮崎が乗降自由で1500円です。
金沢→石動が500円、越中宮崎→糸魚川が540円なのであわせて2540円となります。先述のものと同じく200円安くなりますね。

ただし、このきっぷは土日祝+αしか使えないうえ、あいの風とやま管内の有人駅でしか買えません倶利伽羅のお隣、石動で買えますが利用する場合は注意が必要です。


・えちごトキめき関連

今回の私は市振→糸魚川410円分しか使わなかったので検討しませんでしたが、えちごトキめきにもフリーきっぷがあるようです。

トキめきホリデーフリーパス』は市振~妙高高原が乗降自由、2日間有効で1000円です。市振→妙高高原は1660円、市振→上越妙高でも1140円なので、今回の自分のように糸魚川から新幹線を利用したりしないならば片道でも安くあがります。すごい。ただし、名前の通り土日祝+αしか使えません
土日祝に売ってくれる箇所を西から挙げると泊(あいの風とやま線内!)糸魚川、能生(のう)、筒石……となります。利用の検討には注意が必要です。


糸魚川→高崎→籠原

f:id:hinodemaeinspection:20190216025046j:plain
糸魚川から高崎まで新幹線です。ここも在来線にすれば記事的にはもっと有用だったのかも知れませんが、時間の都合で課金しました。普通に学割で購入しています。何の変哲もありません。なお、乗り換え時間10分で学割券を購入するのは無謀なのでやめましょう(それはそう)
急いで出してくれた糸魚川駅の係員さん、ありがとうございました。

実際に利用してみて、次の電車が来るまで一時間半近くあるというところに衝撃を受けました。新幹線ってそんなに本数少なかったの……??(東海道がおかしいだけ説)


f:id:hinodemaeinspection:20190216025042j:plainf:id:hinodemaeinspection:20190216025037j:plain
籠原駅ゆーたっかなー ながれがぁー はぐーくんだー みどりのー だいちにー かぜーひかるぅぅぅー




目的地までの切符が買えない場合、一般的には出口で精算するよう案内されますし、実際問題それが一番気楽で話が早いです。私があくまで乗車券を買おうとするのは、ただ単にお土産が欲しいからです(笑)



・余談

逆向きに、関東から北陸経由で西へ移動するならば大変お得なプランがあります。


北陸周遊乗車券』です。


直江津~長浜に加え、周辺の各種の路線が2日間2500円で乗り放題
今回の移動では、金沢→糸魚川だけで2740円かかっているのですから相当にお得です。

ただし、これを買うにはモバイルSuicaえきねっと新幹線をご利用する必要があります。インターネットサービス利用促進のためのアメでしょう。

なお、この乗車券の発売箇所の西端は金沢です。上越妙高糸魚川で新幹線の利用権を買うだけ買って放棄することも考えたのですが、金沢まで運賃を払って行かねばならないので結局安くなりませんでした。よく考えられているなぁ(?)



JR西や東海も北陸系のフリーきっぷを販売していますが、フリーきっぷの有効期間が長い、特急が往復セットで付いてくるなどの制約により片道の移動に使える代物ではありません。




北陸新幹線の延伸に伴って、並行在来線第三セクター鉄道に転換される予定になっています。外野のマニアとしては残念に思う点も少なくないですが、どのような企画券が出てくるのかが楽しみなところでもあります。

当ブログはリンクフリーです。