日ノ出前検車区

趣味は朝活で。最近は備忘録と化しています

伊豆箱根鉄道のコデ165を作る(1)


Bトレ版を作った経験を活かしN版にも取り組んでみました。コデは以前から作りたかった形式なので、元のモニ2000の3連用に2箱、コデ用に2箱と合わせて4箱も買うという奇行に走ることに……(笑)

前例を探したところ、ヤフオク鉄コレベースで茶色の姿を再現した作例を発見。また、キッチン製のキット組み立て品がレールマイスターから発売されていたのも確認しました。



目次


車体を作る

元の鉄コレモニ2000の2両セットのうち、モニ2019&2023タイプは片側が非貫通、モニ2005タイプは両側とも貫通扉付きという仕様です。コデは両側とも非貫通なので2019&2023タイプを2両用意して切り接ぐ必要があります。

車体を切る前に下処理をしておきます。

ドアは元が片側3ドアですが、コデに改造した時にうち2つ、つまり全体でドア4つを埋めています。残っているのは全体で2か所だけなんですね。埋めるドアの部分にもシル(窓下の帯材)が来るので、元のシルは全部落としておきます。また、乗務員室扉と客ドアの間の窓を増やしておきます。




モニとコデでは配管の引き方などが全然違ったため、屋根板のモールドはパンタ台座以外全て削り落としました。また、ヘッドライトを点灯化するためにKATOのZ04-6860「クモハ53飯田線 ヘッドライト」を取り付けておきます。ちなみにこれの青色(スカ色)バージョンがZ04-7648「クモハ52004飯田ヘッドライト」です

さらに、ドア窓の穴あけをします。ドアごと交換することも検討しましたが、サイズが合いそうな部品が見つかりませんでしたし3Dパーツを作るにしても結局ドアのくり抜き作業が必要になります。

このモニ2000の小窓は作業中に割れると面倒だから縮小したんでしたっけ?戦中戦後に不足していたガラスの節約を目的に似たような改造を施された電車がいたような気がしていたのですが、記事を書きながらネットを漁ったところそういう話は出てきませんでした。記憶違いですかねぇ。そういう形態を再現するためのドアエッチングパーツも見た記憶があるのですが……




不要なドアを埋めるためのプラ板を切り出しておきます。

切り接ぎ位置はコーナーにしてあります。ここなら雨どいや窓のヘッダーのことを気にせずに接げるからです。


下処理をしたら車体を組み上げます。この時に屋根板も接着します。オデコの部分まで黄色いので継ぎ目を消したいからです。


いいんじゃない?ヘッダー(ドアや窓の上の帯)を残したままドアを埋めるのが難しそうでなかなか着工できずにいたのですが、やれば何とかなるもんですね。


KATOの旧国用のヘッドライト部品を取り付け、継ぎ目を消して水切りとシルをプラ板で作りました。


車体の形を作ったらエッチングパーツを取り付ける穴を開けておきます。チャームポイントの前面サボ受けにはトレジャータウンのTTP241-01「私鉄用正面サボ受#1」の天地を詰めた物を使いました。Bトレ版は面倒くさかったのでそのまま使ってしまいましたがNは手抜きしないゾ。


動力ユニット

足回りにはKATOのクモハ12の動力ユニットを使います。鉄コレの動力ユニットを使うのが一番楽なのは重々承知なのですが、連結器はボディマウントにしたかったこと、台車を履き替えてNゲージと「Njゲージ」の両方になるようにしたかったことがあったためKATO動力にしました。5000系の回送列車だけがやりたいならばコデは敢えてT車にしていくのもアリだったのですが、工臨もやりたいのでM車にすることにしました。


↑Njゲージ用の台車はこの方法で作りました。


連結器


続いて連結器を改造します。元はKATO密連(フック無)なところをTN自連に改造していきます。

先端を切り落とし、腕の部分を彫り込んで溝を作ります。

上側の部品を接着します。……とは言っても軟質プラ同士なので仮止め程度の気持ちです。


TN自連を組み立て、もげないようにエポキシ接着剤で根元を固めておきました。

こうなります。

でも伊豆箱根の旅客車(5000系)は密連だよな?と思い回送シーンを見たら、回送の時は5000系の連結器を交換しているんですね。JRのコキと繋いで駿豆線のほうに持って行っているので回送時の自連の使用は仕方ないのですが、どうして普段使いの連結器に密連を採用しているのかが気になるところです。増解結があるわけでもないですしねぇ。

後日追記:
コデの連結器は密自連ではなく自連でした。間違いに気付いたので作り直そうとしたのですが、

左:TN密自連 中:TN密自連改造品 右:TN自連

TN自連デカすぎない??電車には似合わんな???
というわけで密自連のトゲ(?)を削り落として自連風に仕立てることとしました。


下地塗装

BONAのP-206「旧型国電用テールライト(平妻用)」を取り付け、メタルプライマーからのガイアノーツのNAZCAピンクサフをごく薄く吹いて仕上がりを確認します。良さそうですね。オデコの継ぎ目が浮いていたので修正しました。BONAのライトリムシリーズが生産終了になっちゃいましたね。後継品がないので困っています……
今回のこれは近年の茶色ではなくかつての黄色に青い稲妻が描いてある姿で作ります。灰色と白の樹脂を接いだ部分を同じ黄色で塗らなくてはならないので、ピンクサフは後でしっかりと塗るつもりです。



続きます。

【閉店】釧路のネカフェ「ジョイカフェ」に宿泊……するつもりだった話


https://www.joy-cafe.jp/katsura/

2023/07/12追記:閉店しました。

ジョイカフェは釧路のほか札駅、すすきの、帯広旭川、北見などの主要都市にも出店していましたが全て閉店した模様です。感染症の流行は恐ろしいですね……




宿泊日:2020年8月26日(水)

伝説の激安フリーきっぷ「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」を使った北海道旅行で泊まった†宿†です。ちょうど政府による「GoToトラベル」事業で一般的な宿に対しては35%の補助金が出る時期だったのですが、35%引きしても高い(当社比)宿しかなく、地元系の宿泊補助「ステイクシロキャンペーン」は道民限定で対象外、当然北海道による「どうみん割」も対象外……ということで、あえてネカフェ泊を選択したのです。
結果的に、表題のジョイカフェではなく快活に泊まることにしました。詳細を以下に記していきます。


・アクセス


ジョイカフェにせよ快活にせよ、釧路駅からよりも東釧路駅からのほうが近いです。私は札幌・帯広方面から来て根室まで行って戻ってきたのち翌朝は網走へ向かったため、行き帰り共に東釧路を利用しました。

窓口が埋められた跡と思しき壁。悲しいですねぇ。


駅前はいきなり生協の駐車場です。漂う荒涼感。


・料金

ジョイカフェは全ての席にPCがあるわけではなく、PCがないぶん安いTVブースの設定があります。TVブースの料金で泊まれれば快活よりも安く上げられることになります。

で、問題はそのTVブースにフラット席の設定があるかどうかです。シートマップからは何とも言えないんですね。

TVブースの料金でフラット席に泊まれるならこちらのほうが安いです。しかし、フラット席はPCしかないと言われたら12時間2400円+入会金+シャワーで3100円、9時間でも2060円+入会金+シャワーで2760円なので快活よりも高くなります。ちなみにジョイカフェに長時間パックに対する学割制度はないようです。

ここまで調べた上でとりあえずジョイカフェへ向かいます。


で、受付の方にTVブースのフラット席はあるかどうかを尋ねてみました。


回答は「ない」でした。



はい。地元系のネカフェは気になっていたのですが、高い上に無料モーニングもないというのであれば泊まる理由はないですねぇ。残念です。




というわけで快活に向かいました。



翌朝も東釧路から乗りました。ただ、満席だったので座りたい方は頑張って釧路まで歩いたほうがいいかも知れません。


ちなみに、9時間32分滞在したところ、9時間パックでも12時間パックでもなく(ナイトパック8時間1760円+延長810円)×0.8(学割)+シャワー330円で2386円でした。なるほどなぁ。

「京都宮川町ゲストハウス花かんざし」に宿泊【青春18きっぷの旅】

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駅から徒歩 5分(清水五条)
シャワー 無料
タオル 無料(デポジット制)
ランドリー
Wi-Fi
飲食持ち込み
ドリンクバー

宿泊日:2020年7月20日(月)



前回のホステル泊京都市内のホステルの安さに味をしめ、またその手の宿泊施設に泊まろうとBooking.comで安い順に並べ替えて出てきた物件です。まさかの1泊800円。本当に大丈夫なのか心配な値段でしたが、何かあったらネカフェに逃げればいいやという考えで泊まってみることにしました。

https://www.facebook.com/guesthousehanakanzashi/
公式サイトはないようです。一応facebookのページはあるみたいですが情報量がεです。


多分ここを見るのが一番情報量が多いと思います。

・アクセス

住所は簡単に書くと「京都市東山区西御門町462」です。正式には「京都市東山区宮川町通松原下る西御門町462番地」らしいですがBooking.comは細かいところの表記がいい加減で、書いてある住所を地図サイトにコピペするとエラーを吐いたりします。もっとも、下ルだの西入ルだのみたいな表記を使い続ける京都が悪いといえばその通りだと思うのですが(小声)


京阪の清水きよみず五条から徒歩5分程度です。私は色々あって京都駅から歩いてしまったのですが、まぁ歩けなくもないかな?という距離感です。



チェックインは9時までです。入ったらスペイン人?のような男性の方が応対してくれました。向こうの"Hello!"にこちらも"Hello!"で返したらやりとりがそのまま英語で進んでしまったのですが、端々から日本語が漏れていたのでall日本語でも大丈夫でしょう。身分証明書の提示を求められるので免許証などを用意しておきましょう。


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写真右がフロントです。「金家」の文字が以前の屋号。1階が食事処「金家」、2階がゲストハウスの「金太」という構成だったそうで、今のHANAKANZASHIはその居抜きですね。ちなみに元の金太&金屋もサイトだけは残っていたりします。


・部屋の様子

7人部屋でした。
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2段ベッドにマットレスが敷いてありました。清潔で特に言うことはありません。

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コンセントは2口ですが片方が照明用になっています。複数の機器を充電したいときは消灯しましょう。

・シャワー

2室あります。せっけん類は備え付けてあります。十分清掃されていました。また、タオルはデポジット制で実質無料です。
また、洗面器も十分な大きさのものがありました。

・ランドリー

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長旅の際はありがたい設備ですね。洗濯機と乾燥機がありました。


・ドリンクバー

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あるわけがないと思っていたのですがありました。コーヒー、紅茶、緑茶が飲み放題です。また、台所の奥のほうに製氷機もあります。

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というか台所と食事スペースが使い放題です。
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業務用の大型冷凍冷蔵庫もあります。元の飲食店の厨房をそのまま宿泊者の共用設備にしているんですね。他の宿泊者の方が持ち込んだ食材で料理をしたりしていました。




よく眠れていい宿でした。元々安いタイプの宿だったようですが800円はさすがにコ□ナ騒動の影響だと信じたいものです。はやく大手を振って旅行できるようになるといいですねぇ。

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この後行ったロープ比叡にて。比叡山頂から延暦寺は石だらけの山道なのでキャリーバッグを牽いて歩こうなどと考えないようにしましょう(懺悔)

3Dプリントで通電カプラー(TN)を作ってみた

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見た目を犠牲にした機能性全振り系のカプラーです。MM'ユニット間など、実車が棒連結器な箇所に使用するつもりで作りました。

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TNのカプラー側の部品の根元を採寸し、形状を丸パクリした3Dモデルを作ります。で、先端を連結器型ではなくただのピンヘッダーの樹脂部分の形にします。


これを3Dプリントで出して、秋月で買ってきたピンヘッダピンソケットの金具を付けます。一般的な2.54mm={\frac{1}{10}}インチピッチの物ではなく、ハーフピッチと呼ばれたりする1.27mmピッチの物を使用しています。
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こうなります。


あとはリード線をハンダ付けし、車体にこのように取り付けます。
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リード線はこれです。フニャフニャで細いので愛用している被覆線です。
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簡易的に走らせてみたところ、どうやらカーブやカントへの突入には追従してくれそうな感じです。


で、その後色々あってこれを5か月ほど放置しました。


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その間に完成した走る床板に取り付けて実用試験をしてみました。

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成功しました。ケーブルの弾力でうまくいかないというのが定説でしたが、上記のリード線が優秀なので成功しました。ありがとうオヤイデ電気。

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長電8500が支離滅裂な台車を履いていますが問題ありません
パチンと固定されるわけではなくピンヘッダーの金具の摩擦で固定しているだけなので、走行中に連結器が外れる可能性も考えていました。しかし、実際には全く安定して走っていました。手作りなのでどうしてもピンが完全に平行にはならず、抜き差しの抵抗が大きくなってしまうことが有利に働いた形になります。


続いて、公開試運転(笑)も行いました。会場はレンタルレイアウトの「レイルガーデン」です。

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峠を登ってもらいましたが、やはり問題は起こりませんでした。


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というわけでこの通電カプラーは使えることが分かりました。見た目がよくないので、実車が棒連結器でTNを使っても正解にならない箇所に使っていこうと思います。




・余談



TN用の通電カプラーは倶利伽羅くりから車両製造さんという方が決定版を販売していらっしゃいます。TOMIXの完成品に工具いらずで組み込めるそうです。個人でフレキシブル基板を特注してしまったのですから凄いです。私の場合はこの製品のメリットをほぼ活かせそうにないので買っていませんが、完成品に組み込むならこっちですね。

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