日ノ出前検車区

趣味は朝活で。最近は備忘録と化しています

伊豆箱根鉄道のコデ165を作る(2)

こちらの記事の続きです。




前回までで車体の大まかな造形と動力ユニットの改造が終わりました。サフをしっかり吹いて先に進もうとしたのですが……
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ピンクサフをしっかり吹いたら大変なことが発覚しました。


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一か所だけ露骨に埋めた所が浮き出てしまっています。これは穴埋めに使ったプラ板の接着方法の違いによるものです。

他の箇所は裏(窓穴)からMr.セメントSP→低粘度の瞬間接着剤を流し込んだのですが、ここは試しにゼリータイプの瞬間接着剤を塗って貼り付けました。その結果がこのザマです。なるほど大きな凹部を埋めるときは裏から流し込んだほうがいいんですね。学習しました。


というわけでここにピンポイントでサフを厚吹きし(エアブラシの特権)、
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1200番のペーパーで削って修正しました。意外となんとかなるもんですね。



車体の造形ができたらパイピングします。

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線材は全てφ0.2です。変わった引き方をする母線と、空気作用管の謎の段差がチャームポイント。

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屋根上の配管押さえはトレジャータウンのTTP215-32「屋上配管止めバリエーション2」、前面は極細の銅線、ランボードはt0.2プラ板で足にはトレジャーのTTP201-12「汎用手すり1.2ミリ幅」を使用しています。オデコの手すりは同じく1.2ミリ、前面のステップにはBONAのP-086「手すりセットD【GM小田急1000形2000形中間車用】」を使いました。


さらに細かなパーツとして鍵外し線の台座を作り、3Dプリント製の連結器胴受けの座金(?)を付け(制作途中の撮影は失念……)たら車体の造形は終了となります。メタルプライマーを吹き、全体的な下地の色を整えるため改めてピンクサフを吹いておきました。



塗装に移ります。メインの黄色に使用する色はMr.カラーの#113「RLM04 イエロー」。以前Bトレ版を作ったとき、隠ぺい力の弱さゆえかなり厚吹きになってしまい大変に苦労しました。あれから3年、黄色の下地にはピンクサフを使うと良いと聞いていたので今回敢えてピンクを使用したわけですが……
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大成功です。ひと吹き目から色が出てくれて感動しました。すごいぞピンクサフ!



黄色が塗れたらマスキングして屋根の色を吹きます……が、その前に無線アンテナを付けておきました。定番のKATO私鉄無線アンテナではなく、少々小ぶりな鉄コレのものを使いました。

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ガイアノーツのNo.072「ニュートラルグレーⅡ」に艶消しクリアーを重ねました。実車は屋根までツヤツヤなのですが模型的に微妙だったので艶消しにしました。が、半ツヤ程度でもよかったかも知れません。


塗りあがったらマスキングを外します、が……
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ヘッドライトの支持具にマスキングゾルをたっぷり付けてマスキングしたところ、予想以上に硬くなってしまいディテールが持っていかれてしまいました(´・ω・`) 反省ですね。


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塗料の乗りにくい材料でできているヘッドライト部の塗膜も持っていかれていたので、イエローをMr.リターダーマイルドで溶いて筆塗りして補修しました。イレギュラーな使い方ではありますが、これを使うと色挿しがかなり楽で綺麗にできます。
国電の床下車端部のコックパンタグラフの碍子など微細な部分への色挿しにオススメです。




色を塗ったらデカールを貼っていきます。
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特徴的な青い稲妻デカールで再現します。実は左右で稲妻の形状が異なるというのはこのデカールを見て知ったことです。何年も前に秋葉原鉄道模型店「レールマイスター」で買った委託品で、詳細は全く不明です。

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前面と側面の車番プレート、社章、スペック表記や検査表記、サボまで入ったトータルセットになっていました。非常に有難い商品でしたが、作者は一体どなたなんだろう……?

ちなみに①と②のエンド表記はデカールにも収録されていましたが、さすがに解像度でインレタには勝てていなかったので手持ちのインレタを使用しました。


側面の青い模様のことを私は稲妻と呼んでいますが、公式曰くモチーフは電気とかではなく「酒匂川さかわがわをイメージ」したものだとのことです。
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青い模様の違いはこんな感じ。下半分は同じですが上半分の角度が違うんですね。写真を漁っていたら非パンタ側の上半分だけパッチワーク的に塗り直した写真が見つかったので、その時に間違えたのかも知れません。





続きます。

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