日ノ出前検車区

趣味は朝活で。最近は備忘録と化しています

【1/150・5mm】近鉄260系を作る(2)


前回の車体の試作をするところまでです。車体の構造に問題がないことが分かったので次は小さい部品を作っていきます。

・屋上機器

屋根に載っている箱みたいな物です。どうやら2種類あったようなので両方作っておきました。

ちなみにどれも前後対称なようです。八王子線のWikiの俯瞰写真と、こちらのページ、ならびにこのツイートで確認しました。


後ろ向きで失礼?いやいや貴重な妻面の資料を本当にありがとうございます
なお、ルーバーや穴はあすなろう鉄道に移管されてからの更新工事で塞がれ、現在はただのコブになっている模様です。

・台車

それっぽい見た目の台車を用意します。

資料は『電氣車の科学』の1978年1月号です。近鉄北勢線(現:三岐鉄道北勢線)の新車として270系が導入された時の特集記事にKD-219台車の組立図が載っていました。車両形式は違いますが履いている台車はほぼ同じだったのでこれを使用します。


こうして

はい。後ろの凹みたいな部品はZショーティーの動力ユニットに付ける用の枠です。

なお、実物は軸間距離が1650mmなので1/150にすると11mmとなりますが、Zショーティー動力の軸間が9.5mm程度だったのでそれに合わせて1/174程度でモデリングしています。どう出るでしょうか。


パンタグラフ

パンタは何を付ければいいのかな~~と探っていたら沼を踏んでしまいました。

2013年8月、まだ近鉄だった頃に「なくなる前に乗っておこう」と乗りに行った時の写真です。近鉄特有の横向きの碍子が付いています。勘弁してくれぇぇぇぇ……
ところが、モデリング資料として見つけたこちら2014年6月のサイドビュー写真を見るとこうなってはいません。
????????というわけでさらに調査をするとこのような資料が見つかりました。

はい。どうやら2014年頃にパンタ台座を改造した上で一般的なPT42系列の物に換装されたようです。内部・八王子線は2013年9月末に近鉄から分離したうえで存続することが決まったため、新会社がメンテナンスしやすいよう近鉄独自の物ではなく入手性の良い汎用パンタグラフが使えるようにした……という話が背景にあったのでしょう。


さて。話を模型に戻します。260系の横向きの碍子が付いたパンタが欲しければ作るしかありません。ちなみに本線の車両に関しても横向きの碍子は近鉄モデラーの悩みのタネなのだとか。

……


というわけで、パンタグラフを作らなくてよい近鉄末期~あすなろう更新前の時期の姿で作ることにしました。

これがその改造された台座(?)です。ごく小さい部品なのであっさりモデリングにしておきました。元々凸形だったものにΓ形の部品を追加して碍子の間隔をちょっと広げた感じですね。



屋根板には屋上機器の取付穴と前回の記事で言及したランボードを付けておきます。無線アンテナはKATOのものを裏からはめる想定で穴を開けておきました。


ところでモデリングして出力依頼もかけた後で、あすなろう更新後の屋根の資料を見つけてしまいました。こちらです。クもモも片側だけランボードがあるのがはっきり写っています。


で、これらをその他の魑魅魍魎とまとめてDMM.makeで出力します。

屋根板と屋上機器と台車のほうはExtreme、側面と前面のほうはUltraの黒で出しました。計約10700円😇😇😇また、車外スピーカーの部分はヤスリ掛けの時に邪魔だったので別パーツにする改良を加えています。



続きます。



近鉄時代の駅名標。しれっとパンタが写っています

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