1/150のNゲージスケールで軌間762mmのナローゲージを再現したくて5mmゲージを作ってみました。このような規格の動く鉄道模型の製品は今のところ存在しませんが、ロクハンの動力ユニットを改造すればできるのではないか?と思いやってみることにしました。
・分解する
採寸のために動力を分解します。
フタを開けるとこんな感じ。
とってもシンプルです。走るための最小限、という感じのシンプルさですがきちんと両方の台車から集電しています。優秀ですね。
裏はこんな感じ。KATOっぽさを感じて期待が高まり……
やったぜ。動力軸は台車レリーフと台車集電板で拘束する、KATOでおなじみの方式です。これなら比較的簡単に改軌できますね。
各所を採寸し、Fusion360で幅を詰めた台車枠の3Dモデルを作ります。技術試験機なのでディテールは一切付けていません。
他のパーツとまとめてDMMにアクリル(Ultra Mode)の黒色で発注しました。今回は技術試験のためのパーツしか付いていないのだから緑とかオレンジとかにしてみてもよかったかもと発注した後で思いました
届きましたら、元の台車から外してきた集電板と組み合わせます。集電板の上部はギアボックスに当たってしまうので切除し、代わりに導線をハンダ付けします。プラ車軸は元の寸法から1.5mm(6.5mm-5mm)短くしておきます。ギアボックス側の防塵(?)カバーとカプラーポケットは長さを詰めた後の車輪と干渉するのでバッサリ切除。ギアボックスも端のほうが車輪に当たるので写真のように削ります。
とりあえずこんな感じになりました。台車レリーフが欠損していますが、これは採寸ミスで3Dパーツと集電版の軸間距離が微妙に合わず、削ってごまかそうとしたら加工中に割れてしまったからです。瞬間接着剤でお茶を濁しておきました。
走行動画です。完成品動力ユニットの機構をそのまま使っただけあって走りは良いです。
ただ、元のモーターの特性により起動電圧が非常に低い上にスローもさほど効かないので、遊星歯車付きのモーターに差し替えてやろうかなどと画策しております。
2022/04/17追記:モーター交換ではなく、ツェナーダイオードという電子部品を追加することでスローを効かせることに成功しました。詳細はこちらの記事をご覧ください。
ちなみに、下の線路は3Dで出力した枕木にMicroEngineering製のCode40のレールを取り付けたものです。
ディズニーシーの電車(DisneySea Electric Railway)をNスケールで作ろうとしたことが全ての始まりだったりするこのプロジェクトですが、他にもあすなろう鉄道や三岐鉄道、黒部峡谷、赤沢の森林鉄道のDLなど作れそうなものが次々に思い浮かびます。ゆっくり楽しみたいと思います。鉄コレの下津井電鉄?あれは入手性ががが
2020/06/24追記:
近鉄260系の制作に着手しました。相変わらずの牛歩ですがよろしければご覧くださいませ。