日ノ出前検車区

趣味は朝活で。最近は備忘録と化しています

【青春18で】国鉄倉吉線の廃線跡を歩く【寄り道】(2016年8月)

廃線跡に夏に行った体験記です。

倉吉線のレールが残されたままになっているのは末端近くの部分なので、倉吉駅からバスに乗りました。

利用したのは日本交通の関金線で、一時間に一本程度は出ています。

倉吉駅から松河原上まで乗車。
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バスを降りて少し歩き、道路が突然に途切れる場所へと行きます。
看板の裏に、レールが残っています。
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振り返って見ると、この道路が線路の跡であることがはっきりと分かります。

当たり前ですが、夏なので植物が生い茂っています。
でも突撃。同じことを考えた人がいたらしく、獣道ができていました。

雨が止んだ直後だったからか、築堤の上にはカエルがたくさんいました。
2歩歩くと3匹出てくるような密度でしたが、野生動物なだけあって逃げ足は速いので心配ありません。
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しばらく歩くと、線路が道に分断されます。ここから先の線路は、背丈の高い草に覆われていたので、線路沿いの道を歩くことに。
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ところが、しばらくすると築堤が突然に終わりました。断面には階段があって、上ってみると線路がありました。


先ほどの道路を歩き、坂を登ると…
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レールが埋め込まれたアスファルト舗装の道路が登場。

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しかしそれもすぐに終わり、再び草に埋もれます。
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時折顔を出すレールを左手に眺めつつ、農道のような道を歩いていると…

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線路の先にはガードレールが。

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ここには橋が架かっていたようで、橋台が残されていました。

しかし、右側には道路があるので、簡単に橋の反対側へ行くことができます。

橋を渡ってすぐの所に泰久寺駅のホームがあります。
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非常に短いホーム。
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駅名標が立ててありますが、これはレプリカだとのこと。

ちなみに今回は、雨が降った直後だったので草にも水滴がたくさん。靴はすぐに濡れてしまいました。
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泰久寺駅構内の線路には、どこからやって来たのか、カニがいました。
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後ろを振り返ると、こちら側にもガードレールが。安全の確保は行われているようです。


ここから先は、線路沿いの道路がありません。少々日当たりが悪いためか、背丈の高い草はありませんでしたが…
トゲのある植物が生えていました。

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足首に軽い切り傷を作りつつその区間を抜けると、線路は森の中へ入って行き、背丈の低い草ばかりになります。これで一安心。


少し歩くと、最も有名なスポットが現れます。
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f:id:hinodemaeinspection:20160916094310j:plain2本のレールの間から竹が生えている光景。
f:id:hinodemaeinspection:20160916094345j:plainその手前の、倒れて線路を塞いでいる竹。

二度と列車は来ないことを強く印象づけます。


枕木もレールもしっかりと残っていますが、表面のヌメリは確実に腐食が進んでいる証拠。歩くときにも注意が必要です。

しばらく竹林が続きます。


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開けた場所にくると、そこは川を越える橋の上。
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特に注意書きや看板等はなく、転落防止のためか、橋の端に「鳥取県」と書かれた棒とロープが設置してあるところを見ると、行政の側も廃線跡への立ち入りを容認しているようです。


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さらに歩くと、 線路は左カーブを描きます。
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そして、その先にはトタン板で塞がれたトンネルが。
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線路はその手前で終わっています。
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トンネルの端に付いている銘板はなくなっていました。
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中からは水が滴る音が聞こえてきます。

このトンネル、崩落の危険性があるとのことで閉鎖されているそう。
泰久寺駅の一つ隣で倉吉線の終端、山守駅はこのトンネルを抜けた先にあります。

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ちなみにこの場所、携帯の電波は届きます。少し弱いものの、LTEでつながります。


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帰りはバス停「泰久寺」から乗車。滞在時間は1時間30分程度。本当はもう少しゆっくりしたかったのですが、後ろが詰まっていたのと、虫が多かったために早々と退散してしまいました。

寒くなって、草と虫がいなくなってから再訪したいです。

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・補足①
泰久寺~山守間のトンネルですが、廃線跡を歩くツアーに参加すると特別に入れてもらえるそうです。詳しくはこちらから。
2017/06/25追記:安全確認中のため、ツアーに参加してもトンネルには入れないそうです。


・補足②

鳥取県&島根県内のバス時刻表の確認やルート探索には、鳥取大学を含む産学官連携プロジェクトによって運営されている乗り換え案内サイト「バスネット」が便利です。プリペイドカードではありません。

今回利用した「松河原上」は、検索しても有用な情報が出てこないようなバス停だったので、このサービスは非常に有り難かったです。
営団体の性格上、乗換案内サイトには付き物の広告が一切ないため、快適に検索できます。


・更新履歴

2016/09/16 投稿
2017/06/25 加筆

【閉店】鳥取駅付近のネットカフェ「ドロシー」に宿泊

2021/07/10追記:一時(?)閉店しました。


ホームページ下部のNews欄、2019/12/15付で公式発表がなされています。

「移転のため」2020年1月15日をもって閉店したそうです。……が、2021年7月10日現在でも移転先の情報は出てきません。ちなみに国立感染症研究所いわく、どうやらこの営業最終日が日本初のコ□ナ感染者が確認された日だったようです。ある意味丁度いいタイミングで逃げ切った感がありますね……鳥取駅の隣、湖山駅すぐの所にあった自遊空間鳥取店も2021年4月19日で閉店してしまいました


なお、鳥取駅から南に徒歩30分ほどの所に快活CLUB鳥取吉成店がオープンしています。シャワー&タオル無料、コインランドリー設置と優秀な店舗です。今後はこちらを利用することとなるでしょうか。


2021/08/07追記:その快活に宿泊したので、ついでにドロシーの跡地を見てきました。

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看板や張り紙も全て撤去され、完全な空き物件になっていました。未だに空き物件のままなのが厳しさを物語りますね……




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宿代を安く上げる王道の手段。

鳥取駅からは徒歩10分程度です。ネカフェ泊18きっぱーあるあるの一つに「駅からすごく遠いバイパスまで歩かされる」がありますが、この店ならばそんな心配もありません。

宿泊日:2016年8月28日


今回は、ツインフラット席を利用。
シングルフラット席も1つあるのですが、残念ながら(?)使用中でした。

入るときに、「おひとり様の場合ブースの移動をお願いする可能性がある」と言われましたが、実際にそうする可能性は低いとのこと。


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ブースはこんな感じ。
ブースの上に照明はないので、寝る際に明るすぎることはありません。
床はタイルカーペット敷きで、柔らかい座椅子が2つ置いてあります。うまく使えば快適に眠れます。

ちなみにシングルフラット席では、床の全面がクッションになっているそうです。


・PC
いたって普通の据え置き型PCでした。
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この注意書きを見るに、コミックバスターからの払い下げ品でしょうか…(^^;)
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起動してみると、なんとWindows xpでした。
InternetExplorerを使おうとしたのですが、バージョンが古く、はてなブログののサイドバーが表示できなかったためにブログ編集ができませんでした。

ちょっとどうなのかな…


Wi-Fi
フロントへ行くとパスワードを教えてもらえます。もちろん無料で使い放題。


・タバコの臭い

分煙されています。禁煙エリアで臭いと感じることはありませんでした。
ただし、ドリンクバー、トイレ、シャワールームなどは喫煙できる区画にあるので、行くたびに臭いのはちょっと…


・ドリンクバー&ソフトクリーム
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ネカフェの定番ですね。
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ソフトクリームの味は片方が巨峰と、なかなかマニアック(^^ )

f:id:hinodemaeinspection:20160916082243j:plain:w200ポップコーンもありました。


・食事
最初から12時間パックで入店すると、なんとフードメニューが¥1000割引になります。しかしこのことは、公式サイトには一切書かれていません。

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今回はトルコライスを注文。なんでこんな写真になっているんだろ
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実際に届いたのはこちら。朝食には少し多いかな、というぐらいボリューム満点でした。割引を使い、これで¥274は破格です。


・シャワー&ランドリー
一般的なネットカフェにはないことも多いですが、ここにはあります。
なんと無料で使い放題、しかもシャンプーとボディーソープは備え付けです。タオルその他諸々は有料レンタルサービスがあります。

また、ランドリーもありました。

いずれも入店時に受け取った伝票をカウンターに預けることで利用できます。

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店舗の壁には大きく書いてあるのですが、公式サイトには何も書いていません。ネットでも宣伝すればいいものを…


・コンセント

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18きっぱーの生命線ともいえますね。
PCデスクの手前側に2つ。
何かと充電したいものは多いので、2つあるのは非常にありがたいです。



食事が¥1000引になる12時間パックは¥2480でした。風呂・食事・飲料すべて込みでこの価格なのでお得ではないでしょうか。
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JR三江線/浜原駅の様子(2016年8月)

廃線になる前に三江線に乗っておこうというワケで行ってきました。

一駅だけ江津寄りの、粕淵駅の方が栄えているようで周辺には中学校やゲストハウスもあるのですが、三次からの最終列車は浜原止まりなのです。

・外観
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いたって普通の田舎の駅です。
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外にはバス停があります。


・周辺の様子
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民家があります。


・待合室
この駅には待合室が2つあります。三次方面のホームには小さなもの、江津方面のホームには大きなものです。

・小さい待合室
長いL字のベンチがあります。
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室内灯は蛍光灯。季節柄、夜は羽虫が大量に寄っていて中に入る気にはなれませんでした。なお、扉を閉めることは可能です。

・大きい待合室
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この建物の大部分は「浜原地域おこし協力隊」の事務所となっています。普段は閉まっているのかな…?
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待合室にはノートが置いてあります。記述を見る限り、私の同類も多数利用していた模様。

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設備としては、プラスチック製の分割されたタイプの椅子があります。これはいかん、のですがその後ろのベンチらしきものの上ならばいけました。

室内灯は本物の電球。電気は23:00に自動で消えて、5:00に自動でつきます。こちらの待合室も扉を閉めることが可能。光源の違いか、こちらの待合室には羽虫がさほど寄ってきませんでした。


f:id:hinodemaeinspection:20160915185506j:plain:w300地域おこし協力隊が設置している本。

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自家用車の回送サービスもあるみたいです。


・トイレ
きちんと備わっています。
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・携帯の電波
LTEが届きました。問題なく使えます。


・朝の様子
寝坊はあらゆる場面において最悪ですが、この駅ならばその心配もないでしょう。現行のダイヤでは三次行きが6:00に発車しますが、その前に始業点検が行われるため列車のエンジンは5:35ぐらいからかかっています。点検作業にエンジンの空ぶかしが含まれているらしく、まあうるさいこと…(゜゜;)




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翌朝になって気付きましたが、駅名標の下にはスイッチが。
f:id:hinodemaeinspection:20160915180503j:plain:w200これ、電気は自分で消せたんじゃ…?


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全線開通から40年で廃線が決定した三江線

廃線は残念ですが、機会を見つけて乗れる限り乗っておきたいものです。
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